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今冬ノロウイルス感染症は増えるか? インフルエンザが懸念される時季の予防法を医師が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:佐藤 留美

今年は少ない傾向に? 新型コロナ対策が効果を発揮

手洗いなど新型コロナウイルス感染予防対策を引き続き徹底することで、ノロウイルスの感染も防げる(写真はイメージ)【写真:写真AC】
手洗いなど新型コロナウイルス感染予防対策を引き続き徹底することで、ノロウイルスの感染も防げる(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 新型コロナウイルスの出現以降、ノロウイルスの患者数はさらに少なくなっています。その一番の要因として考えられるのは、皆さんの感染対策の意識が向上し、きちんと感染対策が行われるようになったことでしょう。

 皆さんが毎日行っている手洗いやうがい、手指消毒、マスク着用、環境の消毒などの新型コロナウイルス対策が、ノロウイルスなどの感染症予防対策につながっているためです。また、新型コロナウイルス感染拡大防止のための人流抑制対策、高齢者施設への面会機会の減少も要因だと思います。

 今年はインフルエンザ患者数が増えると予測されています。しかし私は、今まで通りの感染対策を日々継続していくことで、コロナ禍前のようなノロウイルス患者数の増加はないと考えています。

(Hint-Pot編集部)

佐藤 留美(さとう・るみ)

久留米大学医学部卒業後、同大学病院や市中病院にて臨床医として研鑽を積む。大学院では感染症学の研究に励み、医学博士号を取得。臨床面では内科・呼吸器・感染症・アレルギーなどの専門医及び指導医となり、同大学関連の急性期病院にてCOVID-19の診療など第一線で活躍中。花粉症や喘息などのアレルギー疾患の診療経験も豊富。その傍ら、現在は藤崎メディカルクリニックの副院長として地域医療にも取り組んでいる。