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漫画

「泣かないで読み切った人類はいない」 結婚した息子の成長物語 母の漫画に3万人号泣

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「今は親を超えた真面目な男性に成長。私の誇りです」

 漫画に描かれた内容は、決して突飛なものではありません。多くのご家庭でも、大なり小なり似たような過程を歩むことでしょう。けれど、エピソードに共感できる一方で、当事者にとっては唯一無二でかけがえのないものだと実感できます。そんな感動的な作品を描いたきっかけや現在の息子さんなどについて、作者のKAKOさんにお話を伺いました。

Q. 今回の作品を描いた理由を教えてください
「息子が結婚すると聞いた私の親友が、私に本をプレゼントしてくれたことから始まります。成人した息子を持つ母親に対し、それまでの子育てをねぎらう内容で、それを読んで感動したんです。そこで私も、息子との軌跡を漫画にしてみよう……と思いました」

Q. 息子さんは今回の漫画をご覧になりましたか?
「実は結婚式が終わってから、息子は新婚旅行に出かけております。ちょうど先日、息子から別件で連絡があったので、漫画を描いたことを伝えました。するといつも通り『ウケるw』と照れ隠しの返信はありましたが、奥さんと一緒に読むそうです。我が家では、家族全員が私の漫画に協力的で、ポーズのモデルも快く引き受けてくれるので、きっと喜んでいると思います」

Q. 幼少期から思春期を経て、息子さんはどんな男性に成長しましたか?
「息子は妹が生まれるまでの9年間、私にべったりの甘えん坊でした。妹が生まれた時に『俺の人生を取られた』と言ったほどです。立派に独立できるか心配でしたが、思春期を通してゆっくり親から離れ、今は親を超えた真面目な男性に成長したと思います。私の誇りです」

Q. 息子さんとの思い出の中で、印象に残っているエピソードは?
「今回の漫画で描いたものが最高のエピソードですが、もう一つ別の漫画に描いたものがあります。私はガンで声帯を切除し“声”を失いました。当時は受験生だった息子にその事実を知らせるとショックを受けるだろうと、手術が成功するまでは夫の胸の内に秘めてもらっていました。

 ですから、手術の数日前に見舞いに来てくれた息子との会話を、忘れることができません。本人もよく覚えているそうです。別れる時に、しっかり息子の名前を呼びました。照れたように手を振った彼の顔を、またしっかり記憶しました」

Q. 息子さんから結婚の報告を受けた時、どんな状況とお気持ちでしたか?
「息子は社会人になってからは家族に何でも話していたので、彼女ができた時点ですべて聞いておりました。結婚に向けては、指輪を買いに行く時からプロポーズの時期まで、家族で丸ごと相談に乗っていました。ですから、プロポーズから帰った時に『OKだった』と聞いて、家族で万歳三唱しましたよ」

Q. 今回の作品は大きな反響を呼びました。読者からの感想に対するお気持ちは?
「たくさんの方から声が届きました。お子さんをお持ちの方からだけではなく、子どもの立場でお母様を思い出したという感想も。99.9%は肯定的な意見をいただき、漫画を描く者として冥利に尽きます。子育ての悩みを共感できる機会でもあり、親と子の愛が詰まったコメントであったと思います」

「これからも体調を加味しながら、漫画を描き続けていきたいと思っておりますので、感想をいただければうれしい限りです」とも語るKAKOさん。病との闘いは続いていますが、家族への愛情と漫画への情熱はみなぎっています! 近々発表される予定の「結婚式編」も楽しみにしたいですね。

(Hint-Pot編集部)