テレビやSNSで見かける、おいしそうなごはんやスイーツ。お腹が空いていなくても、ついつい食べたい欲求に駆られてしまいますよね。今回ご紹介する食いしん坊のねこも、色とりどりの“お寿司”を目の前に思わずジュルリ。でも、どう頑張っても食べることができません。決定的瞬間を収めた写真が、ツイッター上で多くの“いいね”を集めています。撮影時の状況などについて、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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食欲旺盛なちくわくん　“食べられない”お寿司に予想外の反応

　茶トラの男の子で2歳の「ちくわ」くんは、元保護ねこ。車体に潜り全身オイルまみれで真っ黒になっていたところ、飼い主さんの知人に保護されました。その後、インスタグラムで里親募集を見た飼い主さんがお迎え先に立候補しました。

　今では“超”甘えん坊な性格に成長したちくわくん。元気いっぱいの毎日ですが、その分お腹が空くのでしょう。食欲はかなり旺盛で、特に目がないのは“飼い主さんが食べているごはん”です。もちろんねこが食べてはいけないものもあるので、飼い主さんはしっかり知識を得た上で対応しています。

「ねこ用のササミや魚、ペースト状のおやつはもちろんですが、僕が食べる用の蕎麦や海苔に対しても異常な食いつきを見せます。コンビニのおにぎりを食べようとしたら、寝ていても走ってやってくるので、海苔だけちぎって食べさせてます」

　そんな食いしん坊ぶりが日常になっていたある日、ちくわくんは壁に貼られた宅配寿司のチラシをはがそうと爪を立て始めました。飼い主さんはそれに気づきましたが、ほどなくして静かに。気になって振り返ると……そこには何と、チラシに印刷されたお寿司を食べようと必死に舐めるちくわくんの姿が！

お寿司を食べたいちくわくんに共感の声が続々

　驚いた飼い主さんは、その様子をすかさず激写。「ねえちょっと待ってウソでしょ!?!?!?」というメッセージを添えてツイッターに投稿すると、9900件以上の“いいね”が集まりました。

　リプライ（返信）には「食べたくなるよね～」「気持ち分かる」など、ちくわくんの“熱意”に打たれた人たちからの声が。また「本物と見分けがつかないくらいおいしそうに見えたんだね」「ねこでも分かる、寿司のうまさ」など、行動に納得する声も寄せられていました。

　飼い主さんはその後、チラシをはがしたそう。でもちくわくんは、お寿司への未練を断ち切ることができなかったようです。

「破けて飲み込んだら大変なので、チラシをはがしてどこかにしまおうとしたら、追いかけてきてずっと手を伸ばしていました。普段はこんな奇行に走るやつじゃないんで、『どうしたちくわ!?』と心配とともに大爆笑でした。ちなみに以前、熱帯魚などのアクアリウムをやっていた時は、水槽の前でずっと魚を眺めていましたね（笑）。回転寿司のテレビCMが流れても、立ち止まって観ています」