家族を失った時の強い悲しみとストレスは、人間だけが感じるものではありません。ずっと一緒に暮らしていたハムスターが虹の橋を渡った後、脱毛症になってしまったねこ。飼い主さんが病院に連れていくと、何と「ペットロス」だったことが判明しました。ツイッター上では、診断を受けた際の会話と2匹の絆を感じさせる写真が29万件もの“いいね”を集めています。2匹の関係性やその後の様子などについて、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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臆病なねこ　ハムスターと友達になる

　ねこの女の子で現在8歳の「まる」ちゃん。お名前の由来は、耳が垂れ下がっていて顔が丸いことだそうです。物音にとても敏感で臆病な性格のため、テーブルの高さよりも高い所にはほとんど登りません。

　まるちゃんは、ねこが大好きな飼い主さんの一目惚れでお迎えされました。その後、新たな家族の一員になったのがゴールデンハムスターの「きゅー」ちゃんです。

「始めはまるの方が警戒していました。臆病な性格に加え、きゅーちゃんのケージに近づいたら噛まれかけたこともあり、まるから手を出すことはありませんでした。でも少しずつ慣れて、まるがきゅーちゃんのケージの上でくつろぐと、ケージの中のきゅーちゃんもまるを気にせずくつろぐ姿が見られるようになりました」

　時間をかけて少しずつ慣れていった2匹でしたが、今年の4月に状況が一変。残念なことに、きゅーちゃんが虹の橋を渡ってしまったのです。

「きゅーちゃんは亡くなる4～5日前まで元気だったのですが、急にごはんを食べなくなりました。普段はきゅーちゃんのケージの上に乗っていたまるですが、亡くなる直前になると、少し離れた場所から心配した様子で見つめていることが多かったように思います」

毛が抜けたまるちゃんを病院へ　獣医さんからは衝撃的な診断が

　きゅーちゃんがいなくなってから、まるちゃんに異変が起きました。毛が抜け落ちる脱毛の症状が出始めたのです。ツイッターに投稿されたのは、慌てて連れて行った病院での会話です。

　ねこが急にハゲたので、慌てて病院へ。
先生「最近何か環境の変化とかありました？」
私・母「そういえば飼っていたハムスターが亡くなって……」
先生「多分それですね。ペットロスです」
私・母「ペットがペットロス……」

　この会話にハッシュタグ「#ドクターに言われた衝撃的な言葉」と、きゅーちゃんを見つめるまるちゃんの写真を添えた投稿は何と29万件もの“いいね”を集めました。

　リプライ（返信）には「家族ですから家族が亡くなったらみんな悲しい。ねこもそう」「優しいねこちゃんですね。元気に長生きしてほしいです」「ねこちゃんも私たち人間と同じなんですね。ハゲてしまうほどとは」など、家族思いのまるちゃんに多くの声が。

　また「うちのねこもそうでした」「我が家ではねこが亡くなった後にいぬがペットロスになりました」など、同じような状況を報告する声もたくさん寄せられています。