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10体の仏像が宙に 「令和時代の阿弥陀来迎」に大反響 制作者が語る目標とは

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著者:Hint-Pot編集部

大阪・関西万博での「阿弥陀二十五菩薩来迎図」完全再現を目指して

スマートな形をした阿弥陀如来【写真提供:三浦耀山(@biwazo)さん】
スマートな形をした阿弥陀如来【写真提供:三浦耀山(@biwazo)さん】

 苦労の末たどり着いた「ドローン来迎仏編隊飛行」は大成功。色とりどりのライトに照らされた会場を、小さな仏像たちがふわふわと舞いました。その光景には、三浦さん自身も思わず息をのんだそうです。

「2018年にドローン仏を作った時、『こんな感じになればいいな』と思っていた光景が目の前に広がっていたんです。『これだよ、僕の求めていたのは!』と、とても感動しました」

 三浦さんは今回成功したプログラミング編隊飛行を、来年の春(花まつり)頃に再び龍岸寺で行いたいと考えています。また、ドローン仏は今後もアップデートしていく予定だそうです。もちろん最終目標は、モデルの「阿弥陀二十五菩薩来迎図」を完全再現すること。

「ドローンを26体飛ばすこと自体は、プログラミング編隊飛行を手がけてくれたfly株式会社さんによると可能だそうです。ただ安全に飛ばすためのいろいろな対策や、ドローンに乗せる仏様を増やすため、原型の仏像を新たに7~8体は彫らなければならないことなどを考えると、実現までには最低でも1年はかかると思います。

 私としては、2025年4月から開催される『2025年日本国際博覧会』(大阪・関西万博)の会場で飛ばせたら、海外の人にもアピールできる絶好の機会になると思っています」

 あっと驚くアイデアで人々を魅了する三浦さん。もちろん寺社に安置する仏像も数多く手がけています。

「龍岸寺さんの新しい墓地をお守りする仏像の原型制作を手がけました。また、岩手県大槌町の江岸寺さんに納めた釈迦如来像(加藤巍山氏との共作)も自信作です」

 次々と新たな道を切り拓く人が現れ、時代に合わせて変化してきた仏教。これからも伝統を守りつつ、どのように発展していくのか楽しみですね。

(Hint-Pot編集部)