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ローズだけどバラじゃない!? 名前に「クリスマス」が付く植物3種 育て方を解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:のなか りえこ

クリスマスホーリー:まさに聖木の常緑樹

クリスマスホーリー(写真はイメージ)【写真:写真AC】
クリスマスホーリー(写真はイメージ)【写真:写真AC】

○ギザギザの葉に赤い実が付く
 モチノキ科のクリスマスホーリー。ギザギザした緑の葉に赤い実が付きます。本来の名は知らなくても、クリスマス商品にモチーフとして用いられることがあるので、多くの人にとって見覚えがあるでしょう。

 常緑樹で真冬に赤い実を付けることから、聖木とされてきました。そのため、クリスマス時期に魔除けとして飾られるようになったといわれています。また和名は西洋ヒイラギですが、ヒイラギとは別物。ヒイラギはモクセイ科で、白い花を付けて香りがあります。

○クリスマスホーリーを育てる際のポイント
 比較的手のかからない植物です。実付きを良くするには、日当たりの良いところで育てるのが良いでしょう。しかし、乾燥する場所が得意ではないので、気をつけてください。

 庭植えで育てる場合、よほど乾いた時以外は水やりが不要。鉢植えの場合は、夏の水切れに注意しましょう。

クリスマスブッシュ:南半球のクリスマス時期に

クリスマスブッシュ(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
クリスマスブッシュ(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

○花のように見えるがくが肥大化して赤色に
 クリスマスブッシュはクノニア科。ニューサウスウェールズ・クリスマスブッシュとも呼ばれ、オーストラリアのニューサウスウェールズの固有種です。花のように見える赤い部分はがく。小さな白い花が咲き、花が終わるとがくが肥大化して、ピンク色から赤色になります。

 南半球のオーストラリアでは夏の11月~1月に開花し、赤く色付くことから、この名が付いたといわれています。同じ頃に迎える日本のクリスマスシーズンでは、残念ながら赤く色付く姿が見られません。店舗に切り花として出回っているものは、オーストラリアからの輸入品です。

 アレンジメントなどに加えるとクリスマス感が出る花材です。枝ものなので、枝先を割ると水の吸い上げが良くなり、長持ちします。

○クリスマスブッシュを育てる際のポイント
 管理しやすい鉢植えがおすすめです。日当たりの良いところを好みますが、真夏の強い日差しは避けましょう。過湿に弱いので、水は乾いたらたっぷりとあげてください。また耐寒性はありますが、寒冷地などでの冬場は室内に入れるといった対策が無難です。

「クリスマス」が付く名前の植物をこうして並べてみると、意外にたくさんあることが分かります。年末年始にかけてのさまざまなイベントで、外出の機会が増えるという人も多いでしょう。多忙な時期だからこそ、季節が感じられる植物を自宅に飾って、おうち時間も大切にしたいものですね。

(Hint-Pot編集部)

のなか りえこ

フラワー&グリーンコーディネーター。インテリア商材を扱う仕事から花の世界へ。現在はフリーで活動中。花と植物に関する提案・制作(装花・装飾・植栽など)を中心に行う。
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