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昨年使ったホットカーペットそのまま使用はNG ダニと湿気の除去方法は? プロが伝授

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:伊藤 まき

ホットカーペットをそのまましまってしまった場合は、しっかりお掃除をしてから使用して(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ホットカーペットをそのまましまってしまった場合は、しっかりお掃除をしてから使用して(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 足元からポカポカと温めてくれる、便利なホットカーペット。1畳サイズなど数千円で購入できるものもあり、家族用とペット用など数枚を使うご家庭も多いでしょう。でも、便利なものには注意したい点も。特に昨冬使用してそのまましまい込んでいたホットカーペットには、思わぬリスクがあるそうです。ホットカーペットを使い始める時は、一体何をすればいいのでしょうか? 片付け&掃除のプロである伊藤まきさんにお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

まずはダニ退治からスタート 手順は?

 ホットカーペットは、直接その上で寝転がるなど、肌が触れることが多い暖房器具。そのため、使う前には必ずダニ退治と除湿の処理を行いましょう。

 特にダニ退治は必ずやっていただきたいものです。ダニはたとえ死骸であってもアレルギーの原因になるなど、健康リスクが高い存在。また、カーペットは「ダニの温床」とも呼ばれています。小児喘息などを引き起こすこともあるので、以下の手順で丁寧なダニ退治を行いましょう。子どもたちがゴロンと横になっても安心できるホットカーペットが完成します。

【ホットカーペットのダニ退治】
1. ホットカーペットを巻いて筒状にする
2. コンセントをつないでホットカーペットのスイッチを入れ、「強」または「ダニ退治モード」に設定する
3. ホットカーペットの上から布団や毛布、アルミシートなどをかぶせ、ホットカーペットが50~60度くらいの高温になるまで待つ
4. そのまま20~30分放置する(ダニは60度の熱でほぼ死滅する)
5. 電源を切ってホットカーペットを広げ、ダニの死骸を掃除機で吸い取る
6. 固く絞った布で拭き取りをする

湿気が溜まっている時は3時間ほど乾燥させる

 ホットカーペットのダニ退治は、できれば使う時期が終わって片付ける前にやっていただきたいものです。きちんと対処してから片付けている場合、使用前のダニ退治は必要ありません。

 しかし、春から秋にかけて押し入れや物置に入れていたホットカーペットには、湿気がこもっていることがあります。誰かが使う前に、湿度を取り除いてから使いましょう。

【ホットカーペットの湿気取り】
3時間ほど「強」にしてカーペットを熱する

 片付ける時には気にならなかったのに、次の冬に広げてみたらシミや汚れが目立つこともあります。そんな時は、ちょっと丁寧なお手入れを。

【ホットカーペットのシミと汚れ落とし】
1. 中性洗剤を溶いたぬるま湯を布に含ませ、汚れを拭く
2. 水に濡らした別の布で洗剤と汚れを移し取る
3. 1と2を繰り返して汚れを落とす

 拭いた後はしっかり乾かすのもお約束です。丁寧にお手入れすれば、長年使うこともできます。毎日の清潔さを保つためにも、毎年の習慣にしましょう。

(和栗 恵)

伊藤 まき(いとう・まき)

整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
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