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冷蔵庫の「仕上げ拭き」 やり方が間違っている可能性も 掃除のプロが伝授
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教えてくれた人:伊藤 まき
その日の終わりに、テーブルなどを拭いたふきんで冷蔵庫や水回りを仕上げ拭きするという方がいるかもしれません。しかし「使ったふきんで家電や水回りを拭くのはやめましょう」と言うのは、掃除のプロでもある整理収納アドバイザーの伊藤まきさん。使ったふきんでの拭き掃除が、家電や水回りの劣化につながることもあるようです。伊藤さんがプロの視点でお掃除の“NG”をレクチャーするこの連載。今回のテーマは「拭き掃除用のふきん」です。
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さびにくいステンレスも塩分には弱い
テーブルにこぼしてしまったしょうゆを拭いたり、油を拭いたり、日常で登場回数が多いふきん。しかし、これらのふきんを、ついでに冷蔵庫などの家電や水回りの拭き掃除にも使っているとしたら、それはNGです。
理由は塩分と油脂にあります。これらが付着しているふきんで拭き掃除をしてしまうと、たとえさびにくいステンレスであっても劣化が起こってしまうのです。
冷蔵庫などの家電は、できるだけ長く使いたいもの。「ついで拭き」による塩分や油脂で劣化させてしまうことのないよう、拭き掃除をする際はきれいなふきんを使い、余分な塩分や油脂を残さないようにしましょう。
同じ形のふきんをたくさん用意しておくと便利
ちょっとした拭き掃除をする際にキッチンペーパーを使うのも便利ですが、しっかり拭き取りたい時には何かと不便なもの。また、使い捨てなので衛生的ですが、ゴミの増加を考えると拭き掃除に使うにはためらうこともあるかもしれません。
そんな時に活用したいのが、100円ショップなどで買えるお安いふきん。同じ形、色のものを5~6枚用意し、キッチンの取り出しやすいところに重ねて置いておきます。こぼしたものを拭く時や水回りを拭きたい時、サッと使ったらそのまま洗濯機へ入れてしまいましょう。こうした習慣にすればこまめにふきんを交換できます。
海外でふきんの代わりに使われているセルロース製のスポンジワイプ(キッチンクロス)も便利です。こちらは匂いがなく、吸水性が高いのが魅力。通販でも売られているので、拭き掃除に活用しても良いでしょう。
(和栗 恵)
伊藤 まき(いとう・まき)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize