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ユズのビタミンC 果皮は果汁の4倍にも 冬至に欠かせない果実の優れた栄養素とは
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教えてくれた人:和漢 歩実
ユズの食卓への取り入れ方 調味料や飲み物に
ユズはミカンのようにそのまま食べるのには向かない果物です。そこで、調味料やハチミツ漬けなどにして活用してみてはいかがでしょうか。
○果汁を調味料に
しょうゆやだしに絞って、自家製のユズポン酢などの調味料として使いましょう。普段使っているドレッシングにプラスしても。小松菜やホウレン草に含まれる非ヘム鉄の吸収率を上げてくれます。揚げ物に絞っても和風でさわやかな味わいに。みそ汁の仕上げに果汁を加えると、香りが楽しめて塩分も控えることができます。
○果汁を飲み物に
ユズの果汁を絞り、ハチミツ、ショウガ汁などと一緒にお湯で割ります。炭酸水と合わせても美味。
○皮ごとハチミツ漬けに
ユズの種を取り皮ごと薄切りにして、ユズにかぶるくらいのハチミツと合わせたものを保存しておくと便利です。ヨーグルトのトッピングや肉料理のソースなどに使っても。冷凍保存用の袋に入れて冷凍保存すると長持ちします。
※ハチミツは1歳未満の乳児には与えないでください。
見分け方、保存方法 果皮の処理とは
ユズは皮にハリがあり、香りの良いものを選びましょう。ヘタの切り口が茶色になっていないものが新鮮です。保存の際は、乾燥しないように袋に入れて冷蔵庫へ。
果皮はたわしなどを使ってよく洗い、水気を切ります。4等分にし、手で皮をむき、皮の裏の白い部分をスプーンなどで削り落とし黄色い部分を千切りにします。包丁で果皮の黄色い部分を切り取るよりも手軽です。果皮の黄色い部分は、冷凍用保存袋に入れて冷凍保存もできます。
果汁は絞って種を取り除き、製氷皿などにいれて凍らせておくと、少量ずつ使うことができて便利です。
(Hint-Pot編集部)
和漢 歩実(わかん・ゆみ)
栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾