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白菜の花も“菜の花”って本当? 菜花の栄養をしっかり摂取するなら茹ですぎNG
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教えてくれた人:和漢 歩実
「菜の花」や「花菜(はなな)」とも呼ばれる「菜花(なばな)」。アブラナ科アブラナ属の野菜の総称で、花芽がついた若い花茎やつぼみを食用にします。独特のほろ苦さを持つ季節の野菜について、栄養士の和漢歩実さんにお話を伺いました。
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古くから日本になじみのある野菜
菜花は奈良時代には食用として存在していたと伝えられています。また江戸時代にはアブラナやナタネナとして、菜種油の原料に用いられていました。
白菜や小松菜、キャベツなどのアブラナ科の野菜を収穫せずにいると、中央にある花芽の部分から“菜の花”が咲きます。春が近づくと花茎を伸ばして花を咲かせ、子孫を残そうとするためです。特に白菜の菜花は最もおいしいといわれています。
現在出回っている食用の菜花は、大きく分けると2つあります。どちらも関東や四国などで作られ通年で手に入りますが、寒さに耐えた早春の今頃が旬といわれています。
【食用菜花の種類】
○和種:葉が黄緑色でやわらかくつぼみと花茎、葉を食べるもの
○洋種:葉の色が濃くて厚く、主に花茎と葉を食べるもの
花が咲いているとえぐみが出るので、つぼみが小さく、締まっているものを選ぶと良いでしょう。切り口に空洞がなくみずみしいものは鮮度が良いです。