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タワマンの廊下で犬が粗相…「ペット可だから」と開き直る飼い主 正しい対処法は?

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:姉帯 裕樹

エレベーター内が拷問部屋!? 賃貸でも多いペットのトラブル

 コレカライフ不動産の姉帯さんによると、こうしたペットの問題はタワマンに限ったことではないそうです。

「賃貸物件でも多いのがペットのトラブルです。そのため賃貸では、ペット可の物件が増えていません。よく聞くトラブルは、エレベーター内の粗相問題。ひどい物件になると、エレベーター内に敷かれたカーペットが臭くなっていて、拷問部屋状態になっていることもあります」

 マンション内を移動する際はペットをカバンに入れるか抱っこする、というルールを設定している物件も多いそう。その一方で、そうしたことを“気にしない”飼い主も存在するようです。

「ただ、タワマンはある程度お金を持っている方たちが住まう場所。そこで自分勝手に暮らすのは……品格が疑われても仕方ないかもしれません。千早子さんの件は、張り紙が効果を発揮しているようですね。似たような経緯で悩んでいる方は必ず写真などで記録に残し、速やかに管理組合に相談することをおすすめします。

 ただし今回のマナー違反はあくまでも“グレーゾーン”で、ルールを破っているからといって飼い主に罰を与えることはできません。あくまでも“やめてもらうことしかできない”という原則を忘れないでください」

 また、ペット飼育に関するマンション内のルールは、ペット飼育細則や管理規約などに記載されていることが多いそうです。

「お住まいの部屋が分譲の場合、ペット飼育細則や管理規約にペットに関連するルールが記載されていることがあります。これからペットの飼育を考えている方は、飼う前に必ず確認しましょう。記載がない場合でも、好き勝手に飼えるわけではありません。管理人や管理組合の方に詳細を確認しましょう」

(和栗 恵)

姉帯 裕樹(あねたい・ひろき)

「株式会社ジュネクス」代表取締役。宅地建物取引士の資格を持ち、不動産取り扱い経験は20年以上を数える。独立した現在は目黒区中目黒で不動産の賃貸、売買、管理を扱う「コレカライフ不動産」として営業中。趣味はおいしいラーメンの食べ歩き。