料理・グルメ

「サヤインゲン」と「インゲン豆」なにが違う? 農家の嫁のおいしい話

著者:こばやし なつみ

タグ: , , ,

「サヤインゲン」の中身。この中の豆が成熟したのが、「インゲン豆」【写真:こばやしなつみ】
「サヤインゲン」の中身。この中の豆が成熟したのが、「インゲン豆」【写真:こばやしなつみ】

「サヤインゲン」と「インゲン豆」には明確な違いが!

〇サヤインゲン…インゲン豆が未成熟のうちである若い“サヤ”を指す。炒めたり、茹でたりして食べる。

〇インゲン豆…サヤインゲンが成熟した中身の“豆”の部分(成熟種子)を指す。煮豆や甘納豆、和菓子の白あんなどに使われる。大福豆、うずら豆、金時豆、とら豆、手亡(てぼう)など、品種も多く、調理法によって使い分けられている。
※インゲンは、おそらく「サヤインゲン」の略称として広い意味合いで使われている言葉。

 「インゲン豆」の語源は、1654年に隠元禅師(いんげんぜんし)が中国からインゲン豆を持参したのが最初という説からのようです。一方、インゲン豆を豆としてではなく、豆が完熟する手前の未成熟である若いサヤのうちに「サヤインゲン」として食べ始めたのは、ヨーロッパからといわれているようです。中国やタイなどのアジアに小旅行に行った際も、屋台料理に「サヤインゲン」が添えられていた記憶があります。世界でも広く親しまれている野菜のひとつとも言えますね。
 

新鮮な「サヤインゲン」を見分ける3つのポイント

「サヤインゲン」は収穫から時間が経つにつれて、わかりやすいくらい味が落ちます。美味しいものを見極めるポイントは“鮮度”の良し悪しです。ちなみに、スッと鉛筆のように伸びる「サヤインゲン」はカッコイイですが、若干腰が曲がっていても味に大差ありません。

1、サヤ全体がピンと張って、肌にハリがあるものを選びましょう。表面がしなびていると収穫から時間が経過している証拠です
2、サヤが鮮やかな緑色のものを選びましょう。黄色っぽくなっていると味も風味も落ちます
3、サヤの中の豆の形が表面に大きく浮き出してきていないものを選びましょう。表面に中の豆の凹凸が目立つ場合、成熟が進んでいてサヤの皮や中身がやや硬い傾向にあります

 サヤ全体の形が、丸いものや平たいものなど、国産の「サヤインゲン」の中にも様々な品種があります。収穫時期や地域に合った品種が育てられているので、旅先の道の駅やスーパーに寄って見つけた時などに買って、自宅でサッと調理して食べてみるというのもツウな楽しみ方ですよ。次回は、保存方法や、我が家の2歳の息子もヤミツキの「サヤインゲン」のおいしい食べ方を紹介します。