Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

仕事・人生

和田明日香さん「自分を大切にすることを当たり前に」 家族と仕事が円満になる思考法

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

自分のペースを崩さない 家族を優先

 仕事はなるべく自分のペースを崩さない・家族優先が信条です。元々朝は子どもたちを送り出してから、夕方は子どもたちを保育園にお迎えに行く午後5時までには仕事を終えるようにしていたので、子どもたちがある程度大きくなった今でも、そのサイクルで続けています。このルーティンで生活と仕事の切り替えができているので、そこまで忙しい、大変、つらいとは思っていません。

 また、最近は夫が洗濯をやってくれるようになったり、息子もお小遣い目当てではありますが、急にトイレ掃除とお風呂の排水口掃除という“二大やりたくない水回り掃除”をやってくれるのでとても助かっています。

 我が家のルールでは、家事は気になった人ができる時にやればいい。ただ、私以外の家族はあまり気にならないようで、大体の場合は私が掃除していますけど。まあ、それはそれってことで。

自分を大切にすることで周囲にも優しくなれる

 仕事や家庭を円滑に進めるには、やはり自分自身のコンディションってとても大切だと思います。私は、自分を大事にできている人間だと自負しています。根拠のない自信があって、謎に自己肯定感が高くて、周りにもそういう人たちが多い中で育ってきたためか、自分を大切にするのはごく当たり前のことだったんです。

 ストレスがまったくないなんてことはないのですが、仕事や家事が一段落した夜、つまみを片手にビールを飲んだら、その日のイライラはリセットできる。単純なようですが、これって自分を大事にできているからこそ、どうすればストレスを溜めないか分かっているのだと思います。

「自分を大切にする」と聞くと、「自分勝手」だと感じてしまう人がいるのかもしれません。もちろん相手に尽くす献身的な姿ってとても素敵だと思います。でも、自分が満たされていれば、周囲の人にもちょっと優しくする余裕が生まれる。そうすることで、幸せが連鎖すると思うんです。

立て続けの妊娠出産 落ち着いた今は自分のための体作りも

 最近は、体作りもリフレッシュや気持ちの切り替えに一役買っていますね。私は結婚してから立て続けに3人出産しているので、妊娠して出産して授乳してを繰り返していて、常に誰かのために自分の体を使っているような感覚でした。なので、3人目の授乳が終わった時に、やっと自分の体が自分の元に帰ってきたと思えましたね。

 子どもたちはもちろんかわいいけれど、骨盤はガタガタだし、内蔵も下がってしまっている。抱っこする時間が長かったので足にも負担がきてしまっていて、そうしたものを「どうにかしなきゃ!」って思った時に出合ったのがピラティスでした。

 私は身長が高いためか、運動が得意そうに見られることが多いんです。でも実際は足も遅いし、運動音痴。それでも、ピラティスは性に合っているのか、通い始めてから6~7年経ちました。

 体がどんどん良い方に変わっていることが実感できているので、週に1回は行かないと気持ちが悪いほど。ただ……最近、あまりに流行りすぎて「流行ってるからピラティスやってるんでしょ?」って思われるのがちょっと嫌だったりします(笑)。

<次回に続く>

◇和田明日香(わだ・あすか)
料理家、食育インストラクター。東京都出身。3児の母。料理愛好家・平野レミの次男と結婚後、修業を重ね、食育インストラクターの資格を取得。各メディアでのオリジナルレシピ紹介、企業へのレシピ提供など料理家としての活動の他、“食育”や“家族のコミュニケーション”をテーマにした全国各地での講演会やイベント出演、コラム執筆、ラジオ、CM、ドラマ出演など幅広く活動する。著書に「10年かかって地味ごはん。」(主婦の友社)や「子どもは相棒 悩まない子育て」(ぴあ刊)、「和田明日香のほったらかしレシピ・献立編」(タツミムック刊)などがある。

(和栗 恵)