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平野レミさん 嫁姑関係が良好なのは“ごはん”が決め手 家族がお気に入りのメニューは?
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楽しげにお料理を作っている姿が印象的な、料理愛好家の平野レミさん。元気の源には、2人の息子たちの家族、そして亡き夫・和田誠さんとのたくさんの思い出があります。全2回にわたって“ごはんが紡ぐ家族の絆”についてお話を伺う後編。良好な嫁姑関係を築くレミさんの食卓裏話や、夫婦思い出の料理について語っていただきました。
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家族みんなでごはんを食べれば笑顔も調味料に
普段、どんなに仲のいい家族でも、ケンカすることがあります。そんな時、一緒においしいものを食べたら自然に仲直りできていた、なんて経験を持つ人は少なくないでしょう。
レミさんのお宅は、夫の和田誠さん(グラフィックデザイナー、イラストレーター)に、長男の唱さん(バンドTRICERATOPSのボーカル、ギター)と次男の率さん(クリエイティブ・ディレクター)の4人家族。みんな仲良しで家の中はいつもワイワイにぎやかだったとか。
そんな和田家にも、家族の仲がギクシャクしてごはんに縁を取り持ってもらった、というエピソードはあるのでしょうか?
「うーん。実は私、夫と一度もケンカしたことがなかったんです。もちろん息子たちが兄弟ゲンカをすることはあったと思いますけど、どうってことのない原因だから、すぐに仲直りしちゃう。“ごはんが取り持つ縁”みたいに、大上段にかまえるようなことは何もないし、そんな立派なごはんも作らないし(笑)。他愛のないケンカをしている時に、『さあ、ごはんだからやめなさい! 早く』って、そんな感じだったんじゃないかしら」
そうして食べ始めると、いつの間にかケロッと仲直りして、みんなが笑顔に。和田家でもやっぱり、家族の笑顔の中心にはレミさんのおいしいごはんがあったようです。
「笑顔もごちそうだし、調味料なのよね。ほら、お弁当で冷めたおかずが出てきても、おいしく感じるじゃない? みんなで食べると、ごはんってすごくおいしいの。1人で食べると味気ないものだから、誰かと一緒に食べるのが一番いいんです」