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からだ・美容

年末年始太りで後悔しないために 太りにくい食べ方と“燃焼系”トレーニング3種で体作りを

公開日:  /  更新日:

著者:滝沢 ななえ

元バレーボール選手の滝沢ななえさん。現在はパーソナルトレーナー【写真:荒川祐史】
元バレーボール選手の滝沢ななえさん。現在はパーソナルトレーナー【写真:荒川祐史】

 イベント続きで暴飲暴食しがちな年末年始。前回に続き、短時間でしっかりカロリーを消費できる“超燃焼系”のエクササイズをご紹介します。元バレーボール選手で、現在は都内で女性専用のパーソナルジムを主宰する滝沢ななえさんに「食べたものをなかったことにする」と題したトレーニングを教えていただきました。ついつい食べてしまいがちな時に参考になる食べ方のコツも伝授。新年とともに、「太りにくい食生活」を始めましょう!

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食欲には2種類 しっかり見極めることで暴食を防ぐ

 イベントが多い年末年始は外食の機会も増えるため、「うっかり食べすぎちゃった……」という日が続いている人も多いのでは?

 今回は、食欲との付き合い方について少しお話しします。ダイエットはしたい、でも「痩せなきゃ」と毎日節制するのはすごいストレスに。だから時には自分へのご褒美に、好きなものを思う存分食べていいんです。

 問題は、食べたいものをズルズルと食べ続けること。「思い切り食べることを楽しむ」というハレの日と、「体に優しいものを適量食べる」日常を分け、メリハリをつけた食生活を心がけることが大事です。

 私のおすすめは、「自分のお腹と相談する」クセをつけること。「もっと食べたいな」と思ったら、体が本当に欲しがっているのか、脳の不具合による食欲なのかを見極める。これを習慣にするだけで、ストレスなく、食欲の暴走を防ぐことができます。

 そのために、まずは食欲には2種類あることを覚えておきましょう。

 食欲その1は「生命を維持するために必要な食欲」です。こちらは「これ以上、血糖値が下がったら生命の危機ですよ!」という体からのシグナル。ですから、この食欲が湧いたらしっかり食べてOKです。

 その2は「嗜好性の食欲」です。好きな食べ物や、過去に食べておいしかったものを目の前にしたり、想像したりすると発動する食欲を指します。自分のお腹と相談することで阻止したい「食欲の暴走」です。

 食欲の暴走を止めるには、「もうちょっと食べられるなぁ」と思うぐらいに空腹が収まったタイミングで、お腹と相談します。いったん箸を置くのも効果的。この時「お腹は満たされているな」と感じられたら「ごちそうさま」にしましょう。

 最初は探り探りだと思いますが、「本当の食欲を知る」練習だと思って繰り返してみてください。そのうち、自分の適量が分かってきます。大事なポイントは、「これを食べない!」ではなく「食べすぎないようにする」と考えること。そうするだけで、腹8分目でも食べた満足感を得られますし、ストレスなく続けられますよ。

 私も実は選手を引退してから、太ったり痩せたりを繰り返した経験があります。太ってしまった時は、外出するのが面倒になったり、好きな服を着てもムチムチしている自分が嫌になったりしたため、「もうお腹いっぱい食べることはやめよう!」と決意。毎日、お腹と相談するようになりました。

 また、甘いものも大好きですが、私には「別腹」はありません!(笑) デザートを食べる時はそれを込みで8分目を心がけるようにしました。それからは甘いものを食べようが、外食しようが、ずっとベスト体重を保てています。

 これが毎食できるようになるのに必要なのは、ほんのちょっとの心がけでした。今日からでも、思い切り年末年始のごちそうを堪能した後でも良いので、ぜひ続けてみてくださいね。