Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

仕事・人生

俳優・伊藤かずえさん“50代の楽しみ方” 「10年、20年経ってもきっと楽しめる」趣味とは

公開日:  /  更新日:

著者:中塚 真希子

シーマは30年以上の付き合い 「最初は3年で売るつもりだった」

愛車のシーマと伊藤かずえさん【写真提供:ENCOUNT編集部】
愛車のシーマと伊藤かずえさん【写真提供:ENCOUNT編集部】

“伊藤かずえ”と聞くと、「趣味はドライブや車」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。2021年、30年以上乗り続けた初代シーマを、フルレストア(編集部注:古い車を、外装・内装に加えてエンジンなどの機械部分も交換し、新車のような状態になるよう整備すること)していただいたことが、車好きの皆さんの間で注目していただけて。

 今でも、お店の駐車場に車を停めると、よく私と同年代の男性がやってくるんです。「(フルレストアのニュースやYouTubeを)見ました!」「写真を撮らせてください」って。

 もちろんドライブは大好きですが、シーマは、ドライブというよりずっと仕事の足として使っていた車。ただ、20年目を過ぎた頃から「大事に乗ろう」と思うように。電車で行けるところは電車移動にするなど、あまり乗らないようにしていました。

 そんな時に日産さんからフルレストアのお話をいただいて、本当にありがたかったです。フルレストア後のシーマは、「そうそう、新車の時もこんな感じだった!」と思い出させてくれるほど良い状態。今もすごくなめらかに走っています。

 購入した時は、こんなに長く乗るとは思いませんでした。シーマは私にとって3台目の車。それまでは父のアドバイスに従って、「新車で買って最初の車検のタイミングとなる3年目で売るのが一番高く売れる」を実践していたんです。シーマもそうするつもりでしたが、いざとなったら他に乗りたい車が見つからなくて。結果、現在に至る感じです。

 シーマの好きなところを挙げればきりがないけれど、まずは視界が広くて運転しやすいところ。そして小回りが利くところ。シートの座り心地が良くて、長時間運転しても腰が痛くならないところもお気に入りのポイントです。きっと、私にすごく合っている車なんだろうなと思います。

 一番の思い出は……これもやっぱりドライブではなく、“仕事の足”としての思い出かな。以前、2時間ドラマの撮影で京都に2週間滞在することになって。そんなに滞在するなら車があると便利だろうなと思い、京都まで片道500キロを自分で運転して行ったんです!

 当時はカーナビもなかったけれど、京都の街は道が碁盤の目のようで迷ってもグルッと回れば知った道に戻れるなど、とても運転しやすかった。毎日ホテルと撮影所を往復するだけでしたが、新鮮な気持ちで運転できたし、1日だけあったオフには嵐山までドライブもできたし。便利で、楽しかった記憶があります。

 私にとって、シーマは本当に大切な存在。自分で言うのもなんですが、割と運転が得意な方だと思います(笑)。それでも絶対に事故など起こしたくないので、今は特に超・安全運転です。車間距離もグーンと空けて、かなり注意深く運転しています。

◇伊藤かずえ(いとう・かずえ)
1966年12月7日、神奈川県生まれ。A型。1978年にデビュー、ドラマ「ポニーテールはふり向かない」(1985・TBS系)で初主演を果たす。「スクール☆ウォーズ」(1984・TBS系)をはじめとした大映ドラマシリーズや、ドラマ「ナースのお仕事」シリーズ(パート2~/1997・フジテレビ系)をはじめ数々の人気作品に出演。昨年、自身のYouTubeチャンネル「やっちゃえ伊藤かずえ」を立ち上げ、あっという間に登録者数が3万人を突破するなど大きな話題を呼んだ。
インスタグラム:kazue__itoh/ブログ:Kazue Diary

(中塚 真希子)