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写真入りの年賀状はうれしくない? 受け取る側の“本音” 心の状態を知る目安にも

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

年賀状は出す? 出さない? 出すなら何を記載する?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
年賀状は出す? 出さない? 出すなら何を記載する?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 年賀状といえば、かつてはお正月の風物詩の一つでしたが、近年は減少傾向にあります。日本郵便が発表した2023年用の年賀はがきの当初発行枚数は、前年比10.2%減の16億4000万枚。12年連続で過去最低の数字になりました。実際のところ、年賀状を出す人は出さない人よりも少ないのでしょうか? 2023年用年賀状について、「出す・出さない」とその理由、さらにはどんな年賀状をもらったら「うれしいのか・うれしくないのか」など2000人の“本音”を調査。結果を基に、マインドトレーナーの田中よしこさんに解説していただきました。

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実際に年賀状を出す? 出さない? その理由とは

年賀状を出す予定の人と出さない人の差は3%【画像:Hint-Pot編集部】
年賀状を出す予定の人と出さない人の差は3%【画像:Hint-Pot編集部】

 年賀状に関する調査は、全国の10代から60代以上のYahoo! JAPANユーザー2000人を対象に12月9日~10日に実施しました。2023年に年賀状を出すかの問いには、「出す」と答えた人が全体の45.9%、「出さない」と答えた人は42.9%に。「出す」と答えた人が、「出さない」と答えた人を3%上回る結果になりました。

年賀状に何を求めるのか 近況報告ならSNSでも可?

 年賀状を出す人、出さない人、それぞれの理由は何なのでしょうか。「出す」と答えた人の中で圧倒的に多かったのが「今まで出しているから」。対して「出さない」と答えた人の中で最も多かったのは「今まで出していないから」でした。出す、出さないの理由は「習慣」としての要素が大きいようです。

 上記の結果について、マインドトレーナーの田中さんは次のように解説します。

「年賀状は一年に一度のことですし、出す期間も限定されています。出した後の喜びやメリットがそこまで大きく感じられない場合は継続のハードルがさらに上がります。『面倒くさい、どうしようかな』と思っているうちに年賀状を出す期間も過ぎてしまったという感じになってしまうのだと思います」

 近況報告や新年の挨拶はSNSで済ませるケースが多いかもしれませんが、紙ベースの年賀状には独特の良さがあると田中さんはいいます。

「電話やSNSとは違い、年賀状は紙ベースで目に届きやすく、残るという特性があります。ですから、相手が自分の年賀状を眺めている様子をイメージしながら、特に知ってもらいたい今の自分の情報を書いているのだと思います」

「手書きのコメントが入っている」(54.5%)ことが年賀状を受け取ってうれしい要素【画像:Hint-Pot編集部】
「手書きのコメントが入っている」(54.5%)ことが年賀状を受け取ってうれしい要素【画像:Hint-Pot編集部】

 次に、「もらってうれしい年賀状(複数選択)」とはどんな内容のものなのでしょうか。最多は「手書きのコメントが入っているもの」で、56.5%と半数を超える人が「うれしい」と回答しています。次いで、「お年玉が付いているもの」(33.3%)、「当人が入っている家族写真」(18.6%)、「当人のみの写真入りのもの」(5.6%)、「子どもの写真だけのもの」(4.1%)でした。

うれしくない年賀状は「特にない」を除いて「子どもだけの写真のもの」(20.8%)が最多【画像:Hint-Pot編集部】
うれしくない年賀状は「特にない」を除いて「子どもだけの写真のもの」(20.8%)が最多【画像:Hint-Pot編集部】

 対して「もらってうれしくない年賀状(複数選択)」の問いには「特にない」が51.3%と半数を超えましたが、「子どもの写真だけのもの」が20.8%、「手書きのコメントが入っていないもの」が18.8%と続きました。また「お年玉が付いていないもの」(15.4%)、「当人が入っている家族写真」(10.1%)、「当人のみの写真入りのもの」(9.1%)でした。

 フリーコメントには、「もらってうれしくない年賀状などないです。いただいた年賀状にうれしいだのうれしくないなどと差をつけるなんて、器量の小さい人の感覚でしょう」といった声もありました。一方でもらってうれしくない年賀状として「会社の宣伝」「義務感ついでに出された感があるはがき」「名前を間違えている」「既定の印刷だけのもの」「面識のない家族の写真」などといった具体的な例も。

「年賀状を出している方にとっては、ご自身の子どもの優先順位や興味が高いのは当然ですが、受け取る人たちはお子様ではなく差出人ご本人と知り合いであり、その方が元気かどうかに興味が高いものです。ですから、お子さんの写真だけを受け取ると『情報が足りない』『知りたい情報が得られない』という感情が出てきてしまいます。そうなると、マイナスの感情なので『自分のことをあまり気にかけてもらっていない』という感覚になり、『うれしくない』というとらえ方になる方も多いのではないでしょうか」(田中さん)