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写真入りの年賀状はうれしくない? 受け取る側の“本音” 心の状態を知る目安にも

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

写真入りをうれしいと思わない時は?

 写真の入った年賀状をもらっても「うれしくない」と回答した人を対象にその理由を問うと、「幸せ自慢」「幸せそうな雰囲気がうらやましく感じた」「嫌味に感じた」「幸せそうに見えて嫌だ」「家族全員の集合写真と自分たちの近況のみで、まったくこちらへの気遣いがない」といった回答が得られました。

 田中さんは、これらの回答の共通点として「相手への期待や、自分の状況と相手との比較をしている思考が入っている」ことを指摘しています。

「本来であれば、不幸な出来事が記載された年賀状よりも、幸せなニュースやお子さんが元気に成長されている年賀状が届くのは喜ばしいものであるはず。『どうして自分は気分を害してしまうのだろう?』と、ぜひ自分の気持ちと丁寧に向き合っていただければと思います」(田中さん)

 年賀状は、そもそも日頃お世話になっている方々に感謝の気持ちを込めて、新年をお祝いするもの。または、遠方でなかなか会えない方々への季節の挨拶として送ることも多いでしょう。受け取る側の思いはさまざまですが、送り手の感謝が詰まったお正月の風物詩として、まずは心穏やかに新年をスタートさせましょう。

 届いた年賀状を見た時に自分がどういう感情になったのかで、自分の心の状態を知る目安にもなるそうです。例えば、年賀状を見て幸せな気持ちになった時は「今年は良い感じで過ごせているな」と考えることができますし、何だかモヤモヤした時には「何か我慢しているのかな」ととらえることができるといいます。

 2023年の年賀状を受け取った時どんな感情になるのか、ご自身の心の状態を確認してみてはいかがでしょうか。

◇田中よしこ(たなか・よしこ)
株式会社コレット代表取締役。人生を変える継続的なカウンセリングを行う。活動はカウンセリングだけでなく、企業顧問や企業研修、女性誌「anan」(マガジンハウス刊)や「ar」(主婦と生活社刊)などにメンタルケア監修記事も掲載。

(Hint-Pot編集部)