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カブの栄養を効率良く摂るにはすりおろしを 栄養士が教える見分け方や保存法も

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

栄養を生かす食べ方とは

カブの葉の油炒め(写真はイメージ)【写真:写真AC】
カブの葉の油炒め(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 カブに含まれる消化酵素のアミラーゼ、ビタミンCは熱に弱いのが特徴です。積極的に摂りたい方は、生の方がおすすめです。薄くスライスしてサラダや浅漬けなどに。おろすと細胞壁が壊れるので、アミラーゼを効率良くいただけます。お正月の暴飲暴食続きで胃もたれが気になる際は、1月7日の七草粥に生ですりおろしたものを最後に加えて食べると良いでしょう。

 また、カリウムなど水溶性の栄養素を損失させたくなければ、スープなどの具材にして汁ごといただくのも良いでしょう。脂溶性であるβカロテンの吸収率を高めるために、葉の部分は油で炒めたり、ドレッシングをかけたりしていただきます。

カブの見分け方、保存方法

新鮮なカブの見分け方とは(写真はイメージ)【写真:写真AC】
新鮮なカブの見分け方とは(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 新鮮なカブの見分け方は次の通りです。

表面:ツヤとハリがあり、ヒゲ根の少ないもの
形:丸く整っているもの
葉:ピンとしていて緑色が鮮やか、みずみずしいもの

 葉が付いたままだと根の水分が奪われていきます。買ってきたらすぐに切り落として、別々に保存。カブはそのままポリ袋に、葉は湿らせたペーパーに包んでからポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存すると良いでしょう。

 カブは冷凍保存もできます。皮をむき、使いやすい大きさに切って水気を拭き取り、冷凍保存用の袋に入れましょう。葉は洗ったら水分を取りカットしてそのままか、またはさっと茹でて水気を拭く取り、冷凍用袋に入れて冷凍庫へ。冷蔵保存よりも長持ちします。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾