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白身魚のタラはなぜ臭みが強いのか? 下処理のポイントは水分 新鮮なものの選び方は

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

タラの臭みを取るコツ

 タラの臭みは身の水分に含まれています。そのため、調理前にタラから水分を抜けば、独特の臭いが気になりません。下処理は次の通りですが、購入した日にパックから出してすぐに行った方が良いでしょう。

○タラの臭みを取る下処理
1. ボウルに張った水でタラの身を優しく洗ってから、キッチンペーパーで水分を拭き取る
2. バットなどに並べ、塩または砂糖を振り、ラップをして冷蔵庫へ。10分ほど置く
3. 水分が出るのでしっかりとペーパーで拭き取る

 このひと手間で、水分が抜けて臭みが取れるだけではなく、身が引き締まって弾力が出ます。また、旨みも凝縮されるのでよりおいしくいただけるでしょう。

 下処理後のものを保存する場合は、ペーパーでしっかり水分を取ってから食品保存用ラップフィルムで包み保存袋に入れます。2~3日なら冷蔵庫のチルド室で。食べ切れない場合は、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存します。解凍する際は、冷蔵庫に移して半日から一晩ほどかけて解凍しましょう。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾