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スポーツジム代を節約する方法はある? お金の専門家と考える“お得”な運動習慣
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2023年が始まりました。年末年始も過ぎ去り、いつもの日常に戻ったはずが……「あれ? 体重が戻らない」という場合も。また「今年こそは痩せるぞ!」と目標を立てた人もいるでしょう。どちらのパターンも「ジムに通って運動習慣をつけよう!」は解決策の一つですが、お金のことを考えると二の足を踏んでしまうことも。そこで今回は、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を持つフリーアナウンサーの橋浦多美さんと一緒に、ジムの費用について考えてみましょう。
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毎月かかるジムの月利用料は「固定費」
ジムに入会すると発生するのが、入会金などにかかる諸費用と毎月の利用料。入会金は一時的に支払うものなので一度のみです。キャンペーン利用などで入会金免除や割引を利用できることもあるので、検討している人は上手に狙いたいところ。
一方で、利用料は毎月の出費として「固定費」になるので、勢いで入会するのではなく、事前にしっかり計算しておきたいですね。例えば月8000円の利用料は、年間にすると8000円×12か月で9万6000円になります。本当に通う時間と気力があるのか、よく検討したいところ。最近はパーソナルジムも増えていますが、こちらは個人に合わせたトレーニングになるので、より高価な価格設定が多いようです。
節約をしようと思った時に最初に考えたいのは「固定費」。食費や交際費ではなく、一度カットするとずっとカットできる「固定費」の方が節約は楽なのです。ジム以外の選択肢など、いろいろなアプローチで考えてみましょう。
コンビニジム:2023年のヒット予測1位に
忙しい現代人にとっては、ジムの利用料と同様、通う時間の捻出も悩ましい問題です。また、物価上昇の波がある今、節約の観点からも高い利用料を払うのはちょっと……と考える人もいるでしょう。
「日経トレンディ2022年12月号」に掲載された「2023年ヒット予測ランキング」によると、1位に輝いたのは「コンビニジム」。コンビニエンスストアと同じ24時間営業、利用料は月2000円台後半~5000円程度、全店舗に通い放題というシステムが一般的です。「ライザップ」や「セントラルスポーツジム」など、大手が参入しています。
月に数千円程度の元が取れるくらい通えるのであれば、従来型のジムよりは節約につなげられるかもしれません。しかし、安くても「固定費」には違いなく、毎月定期的にかかるので、よく検討したいですね。
公共スポーツ施設:場所によってはかなり充実した施設も
定期的に通うのはやっぱり無理だから、毎月定額を払うのは割高かも……という方は、利用ごとに支払う公共スポーツ施設がいいかもしれません。お住まいの自治体のウェブサイトなどで確認すると、近くの公共プールやスタジオプログラムなどを調べることができます。また、平日は早く家を出て帰りが遅いという人には、勤務先のある自治体でも割安に利用できる施設があります。
ジム利用料を「固定費」にせず、忙しくない時は高頻度で通い、忙しい時はゆっくりペースでとフレキシブルに利用できる公共スポーツ施設はありがたい存在。利用時ごとの支払いで気軽にできるのが、何といってもお財布には助かります。場所によってはかなり充実した施設があることもうれしいですね。