次亜塩素酸ナトリウムや亜塩素酸水で処理を

　投稿は大反響を呼び、4.8万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には、「うちもまさにこれでした……」「北極！　懐かしいなぁ……。もう二度と感染したくないですよね」「恐ろしいマーライオン状態」「これ漫画だから愉快に見られているけれど、現実は本当に地獄だからね」など、共感の声が寄せられました。

　国立感染症研究所のウェブサイトによると、ノロウイルスとは「秋口から春先に発症者が多くなる冬型の胃腸炎、食中毒の原因ウイルス」。発生は一年を通して見られますがピークは1月だそうです。

　厚生労働省のウェブサイトで公開されている「ノロウイルスのQ＆A」によると、ノロウイルスに汚染された場所を処理する場合は、使い捨てエプロンなどの上着とマスク、手袋を着用し、ペーパータオルなどでウイルスが飛び散らないよう静かに拭き取ります。仕上げは次亜塩素酸ナトリウムや亜塩素酸水での拭き取りと水拭き。次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用可能だそうです。

　シーツなどのリネン類に付着した場合は、まず洗剤水に浸けて揉み洗い。この時もしぶきを吸い込まないよう、静かに行いましょう。次は85度で1分間以上の熱水洗濯が最適ですが、できない場合は次亜塩素酸ナトリウムや亜塩素酸水で消毒します。十分にすすいでから高温の乾燥機に入れると、殺菌効果が高まるそうです。

　家庭内感染を防ぐポイントはこの他にもたくさんあります。感染が疑われる際は最寄りの保健所やかかりつけ医に即相談をして、指示を仰いでください。

「経口補水液やパウチのおかゆを常備していたので助かりました」

Q. 今回の漫画を描いた理由は？
「ノロウイルスが流行っていると聞いたので、注意喚起と情報共有ができればと思い投稿しました」

Q. 完全回復までにはどれくらいかかりましたか？
「私と夫は半月ほど胃の調子が悪かったと思います。とても痩せました」

Q. 今回の体験を経て、普段から準備をしておいた方がいいと思ったものは？
「次亜塩素酸ナトリウム液か、家庭用の塩素系漂白剤です」（編集部注：家庭用の塩素系漂白剤は次亜塩素酸ナトリウムを含むものが代用可能です）

Q. 逆にこれがあったから助かったというものは？
「経口補水液やパウチのお粥を常備していたので助かりました」

Q. 心に残った読者の感想は？
「漫画を読んで、ノロにかかったことがある方はつらかった記憶を思い出し、かかったことがない方はノロの恐怖を感じてくださっているようで……。拡散してくださった方の中に、自分も今……というご意見をよく見かけるので、流行っているんだなぁと思います」

（Hint-Pot編集部）