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花粉に一番悩んでいるのは福島県民 47都道府県の花粉症の悩みとケア実態
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早い人はそろそろ始まる花粉とのつらい闘い。くしゃみや鼻水だけでなく、のどのイガイガや涙目など、症状の種類や程度は個人差が大きいもの。そこで、パナソニック株式会社が、花粉への悩みや花粉ケア方法などの実態について全国調査を実施。その結果を、「心理学×統計学」で県民性を分析する木原誠太郎氏と、花粉ケアにおいて気をつけるべき点について埼玉大学大学院教授の王青躍先生が解説しています。
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全国規模の調査から見えてきた花粉の悩みとケアの実態
パナソニックは、花粉について悩みを抱える全国47都道府県の20歳~69歳の男女計4700人を対象に、「花粉への悩み・ケア実態調査」(2022年12月9日~同12月14日)をインターネットで実施。花粉への悩み度数や悩み始めた年齢、花粉ケアにかける金額や対策傾向など、都道府県別のランキングも発表しました。
○花粉への悩み度、最も高いのは福島県
まずは花粉の悩み度数について。「自身の花粉の悩みを5段階表現した場合、どれくらいだと思いますか」の問いには、全国平均が3.35ポイントになりました。都道府県別に悩み度数が高い順でみると、1位が福島県(3.65ポイント)、2位が青森県(3.59ポイント)、3位が沖縄県(3.57ポイント)に。反対に悩み度数が最も低いのは鳥取県(3.06ポイント)でした。
上記の結果について木原さんは「微差ではありますが福島県がトップとなっているのは、周囲の空気や自身の体調など、変化に敏感な県民性が表れていると考えられます。一方、鳥取県は人口が少ないこともあり、あまり『気にしない』性格が関係しているのかもしれません」とコメントしています。
○花粉に悩み始めた年齢は全国平均28.4歳
次に「花粉に悩まされたと最初に感じた年齢」について、全国平均は28.4歳でした。都道府県でみると、悩み始めた年齢が最も早い結果となったのは、愛知県で平均24.5歳。最も遅い年齢は長崎県で平均32.3歳でした。
花粉は「外出時」「帰宅時」「在宅時」ごとにケア
○花粉が気になるシーンは? 換気はためらう?
さらに、「花粉が気になるシーン」の質問において、全体で最も多かったのは「外出時(郊外)」の73.0%。続いて「外出時(都心部)」、「帰宅時」が上位になっています。また「在宅中、花粉を気にして換気をためらうことがありますか」の質問には、「よくある」「たまにある」と回答した人が全体の68.0%に。
在宅中の換気の結果によると、関西地方では、ためらう人が比較的少ない傾向にあるようです。都道府県別でみると「あまりためらわない」「全くためらわない」と答えた割合が最も多かったのが奈良県(41.0%)になりました。木原さんは、「奈良県の方は、『こうあるべき』『こうしないといけない』といった、義務感やこだわりが強い傾向にあります。花粉は気になるけれども、『換気はしっかり行わないといけない』といった気持ちが強いのかもしれません」としています。
○花粉ケア かける金額が多いのは神奈川県
花粉ケアを目的としてこれまでに購入したものについて質問したところ、「マスク」「空気清浄機」「花粉スプレー」「メガネ/サングラス」と続きました。また「1シーズンの花粉ケアにかける金額」は、都道府県別でみると5000円以上の高価格帯では神奈川県が1位に。一方で鳥取県が最も金額が低い結果となりました。
木原さんは「神奈川県の県民性として、非常に合理性を重視する傾向があります。そのため、花粉ケアに対しても、効果のためなら金額を惜しまないのかもしれません」と解説しています。