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“目を触ってはいけない”コロナ時代の花粉症対策 眼科医が教える重要ポイント

著者:Hint-Pot編集部

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大森たなか眼科の田中康一郎院長【写真提供:田中康一郎】
大森たなか眼科の田中康一郎院長【写真提供:田中康一郎】

 鼻水がたらり、目がムズムズ……花粉症の方にとっては、今年もつらーい季節が到来。新型コロナウイルスが目から感染するということもあり、例年以上に不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。「絶対に目を触ってはいけない!」と頭では分かっていても、このかゆい目は一体どうすればいいのやら。大森たなか眼科の田中康一郎院長に、コロナ禍での花粉症対策について注意すべきポイントをお聞きました。

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アルコール消毒直後の手でこすらない! コンタクトはワンデーに

“はやり目”といわれるウイルス性結膜炎などの診療を通じて、感染症対策にはある程度のノウハウを持つ眼科医。とはいえ、接触感染のみのウイルス性結膜炎とは違い、飛沫感染のある新型コロナウイルスでは対策も大きく異なってくるといいます。

「ウイルス性結膜炎の中でも、最も感染力の高い急性出血性結膜炎は感染率が9割もあります。要は、感染者が目をこすった手でどこかに触り、そこに触れた人が目に触れればほぼアウト。とはいえ、うつっても数日で治癒するので、そこまで恐ろしい病気ではありません。

 似たようなウイルス性結膜炎の流行性角結膜炎(はやり目)は、毎年保育園などで大流行するので、目が充血した子がいればとにかく自宅療養させるよう、保育士には周知徹底されています。この時期は花粉症での充血もありえますが、リスクを考えれば仕方ないこと」

 コロナ禍で手指の消毒が徹底されていることもあり、昨年はウイルス性結膜炎の感染も大きく減ったといいますが、気になるのが最盛期を迎える花粉症シーズン。ついついかゆくてたまらない目をこすりたくなってしまいますが、やはりそれはご法度だそうです。

「こすると炎症は悪化します。また、今はあちこちにあるアルコール消毒ですが、アルコールも目には大敵。小さいお子さんなど、消毒した手ですぐ触って、目がやられてしまうこともあります。もちろんコロナ対策的にもNG。どうしてもという気持ちは分からないでもないですが、極力触らず目薬で耐えるに越したことはありません」

 何とも非情なお話ですが、目をこすらないこと以外にも花粉症を和らげる対策はあるのでしょうか。

「コンタクトの方であれば、この時期だけでも1日使い捨て(ワンデー)タイプにすること。ツーウィークは前日の花粉が付着したレンズをわざわざ目に入れるようなものです。もっといいのは花粉症対策眼鏡。90%以上花粉を防ぐというデータもあり、かなりの効果があります。また、眼鏡にすることでつい目を触ってしまう防止にもなります。

 意外に知られていないのが、花粉症シーズンが到来する前から目薬を差す習慣をつけておくこと。本格的な花粉前線の到来前から微量の花粉は飛散しているので、炎症がひどくなる前に沈静化させておくのは有効です。年にもよりますが、早ければ1月中から点眼してもいい」