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医師1155人が回答 花粉症のオンライン診療はあり? 新型コロナの症状と違いは

著者:Hint-Pot編集部

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間もなく花粉症がつらい時期。オンライン診療について医師が考えていることとは(写真はイメージ)【写真:写真AC】
間もなく花粉症がつらい時期。オンライン診療について医師が考えていることとは(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 花粉症の方はそろそろつらい季節になってきましたね。例年なら病院やクリニックへ行く時期ですが、今年はコロナ禍の影響で迷っている人も多いのではないでしょうか。そこで選択肢として挙がるオンライン診療。医師1155人は花粉症のオンライン診療についてどう考えているのか、アンケート調査から探ってみましょう。

 ◇ ◇ ◇

オンライン診療にはメリットがある一方で画像診断などに限界も

 株式会社医師のともは2020年11月から12月、医師1155人を対象に花粉症のオンライン診療に関するアンケート調査を実施しました。

 まず賛否を尋ねる設問では、「賛成」が46%、「どちらともいえない」が45%、「反対」が9%という結果に。このうち、花粉症の診療を実際に担当している683人を抽出すると、「どちらともいえない」が46%で、「賛成」の42%を上回りました。それぞれの回答理由を見てみましょう。

【賛成】
「理想は鼻腔内などの診察をして薬の処方をするべきだが、市販でも同様の成分の薬が販売されていること、鼻腔内を診察しない内科の先生なども処方していることから、花粉症は問診のみでの処方が許容されても良い疾患であると思う」(40代・耳鼻咽喉科)
「花粉症患者は多く、外来待合室に多数の患者が集まることは、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザの感染リスクを高めることになるため」(40代・精神科)
「医療機関側は対面での受診者数を減らせる、患者側は待ち時間や外出がなくなるといったように、双方にメリットがある」(20代・一般内科)

 賛成と回答した人は、対面でなくても診療は可能であること、患者や医師の感染リスクを防げること、待ち時間がないなどのメリットを理由に挙げています。花粉症の症状は鼻水やくしゃみなど体外に飛沫が出るもの。万が一、新型コロナに感染していた場合を考えると、確かに待合室の危険度は上がるとも推測できます。

【どちらともいえない】
「舌下免疫療法は副作用でのアナフィラキシーがあるため、オンライン診療で行うべきでないと考える。治療内容によって診療方法を変更する必要がある」(50代・小児科)
「使い慣れている薬を継続処方する分にはいいと思うが、症状の変化や新しい薬を処方する際には対面診察の方がいい気がする」(30代・消化器内科)
「オンライン上では、患者さんによって信頼関係を築くのが難しいケースもある」(40代・一般内科)

 花粉症と一言でいっても、治療内容は患者さんによって異なります。その内容によっては、オンライン診察が難しいケースもあるようです。初めて受診する場合は特に、一度対面でしっかり診てもらった方が安心かもしれません。また、患者との信頼関係についての言及も、医師らしい視点と言えるでしょう。

【反対】
「花粉症の診断には、鼻腔内の観察や画像診断が必須である」(70代・耳鼻咽喉科)
「眼瞼(※まぶた)の症状はオンライン上では診えにくいから」(40代・眼科)

 やはりオンライン診療の限界を指摘する声があるようです。自身の症状や受診歴をしっかり把握して、適切な形式で診療を受ける必要がありますね。