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「箱根の寄木細工のよう」 バレンタインチョコに5万人が感動 こだわりの制作工程とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ハート形に型抜きしたチェック柄のクッキー。溶かしたチョコを流し込み美しくデコレーション(画像はスクリーンショット)
ハート形に型抜きしたチェック柄のクッキー。溶かしたチョコを流し込み美しくデコレーション(画像はスクリーンショット)

 もうすぐバレンタインデー。美しいスイーツは見ているだけで心が癒やされますよね。ツイッターではひと足先に、おしゃれでかわいいバレンタインの手作りスイーツが注目されてています。3色のチェック柄のクッキーをベースにしたデコレーションチョコレートは、難しいけれど真似したくなるかわいらしさ。作者の上岡麻美(@asami_kamioka)さんに詳しいお話を伺いました。

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ピンク色とチョコレート色のお菓子を作ろうと思ったのがきっかけ

 ブライダルケーキなどを扱う都内の人気洋菓子店にパティシエとして勤務し、現在は製菓専門学校の特別講師やお菓子絵本作家として活躍する上岡さん。背景を含め全部お菓子で作った写真絵本「おかしなおかしなおはなしえほん」(イースト・プレス刊)や、レシピ本「絵本の世界の可愛いクッキー」(マイナビ出版刊)なども出版しています。

 1児の母でもある上岡さんが作るスイーツは実に多彩。お花やかわいい動物などがモチーフのアイシングクッキーから、子どもたちが大好きな人気キャラクターの立体ケーキまで、驚きの技術を写真や動画でSNSに投稿しています。

 今回、ツイッターで大きく注目されたのは、ハート形のチェック柄アイスボックスクッキー。型抜きして残った部分を無駄にすることなく、チョコレートを流し込み美しくデコレーションをしています。このスイーツが生まれたのは、バレンタインに向けてピンク色とチョコレート色のお菓子を作りたいと考えたことがきっかけでした。

「茶色の部分はココアパウダーを混ぜました。薄いピンクはストロベリーパウダーと、赤色を出したい時に使用するビーツパウダーを。濃いピンクは薄いピンクよりもストロベリーパウダーとビーツパウダーを多めにしています」

 3色の生地はそれぞれ薄めの長方形に成形し、冷蔵庫でしっかりと冷やした後、端から包丁で同じ長さの棒状にカット。この棒状の生地から、まずは薄いピンクと濃いピンクのものを交互に並べて最初の段を作ります。その上に薄いピンクと茶色のものをまた交互に並べて2段目、最初の組み合わせで3段目……と順番に何段も積み重ねると、正方形の塊が完成です。

 塊の形をしっかりと麺棒で整えたら、包丁でほどよい厚さにカット。チェック柄になった正方形の生地の真ん中をハートの型で抜きます。型抜きされた生地も一緒にオーブンへ。焼き上がったら、型抜きされた生地の真ん中に溶かしたミルクチョコレートやホワイトチョコレートを注ぎ込み、ドライストロベリーなどをトッピングしてデコレーションします。

 その制作過程をまとめた動画がツイッターに投稿されると大きな話題になり、5.4万件もの“いいね”が。またリプライ(返信)には、「芸術」「すごい手間がかかってるんだなぁと思って、普段何気なく食べてるお菓子にも感謝の気持ちが湧きました」「箱根の寄木細工のようできれいですね」「バレンタインデーにこれもらえたらめっちゃうれしいな。これがまさしくキュンです」など、称賛の声が殺到しています。