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貯蓄額の年代別平均を確認! 資産を作るために今すぐできる5つの方法
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このところの物価上昇や投資の税制優遇などもあって、私たちのお金に対する関心は日々高まっています。「私の資産状況は大丈夫なの?」「貯蓄額ってこれでいいの?」と、気になることがたくさんある人も少なくないでしょう。2023年が始まってはや1か月。今年はお金のこと、ちゃんと整理してみませんか? ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を持つフリーアナウンサーの橋浦多美さんが、おすすめの方法を解説します。
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みんなはどのくらい貯蓄があるの? ~年代別調査~
「家計の金融行動に関する世論調査(令和3年)」から、「単身世帯」「二人以上世帯」(金融資産を保有していない世帯を含む)それぞれの「金融資産保有額」の平均と中央値、「預貯金(運用または将来の備え)」の結果を見てみましょう。「二人以上世帯」は世帯主が20歳以上80歳未満で、世帯員が2人以上です。
○平均値:データ上の数値合計を足し、それをデータの個数で割って算出する数値。データ上の大きな数値に偏ることがある
○中央値:データを小さいものから大きなものまで順に並べた時の中央に位置する数値。実態に近い数値とされる

20代は社会人になり、家計のやりくりを自分でするようになる世代。結婚や出産など大きな出費を伴うライフイベントを控えている人も多く、家計管理や預貯金の習慣をつけるなど、お金管理の基礎をつける世代です。

30代は20代に比べて、平均と中央値、貯蓄残高すべてが増えています。貯める習慣がついてきたという人も多いでしょう。また、子育てやマイホームの取得、お子さんの成長に合わせた教育費の増加など、支出も増える傾向に。引き続きしっかりとした家計管理をおすすめします。

40代は20代~30代に比べてお金の余裕が出てくる人もいますが、お子さんの教育費がかさむなど大きな出費も続く世代です。また老後の資産を考える時期でもあるので、無駄遣いは禁物。長期的なスパンで資産について考えたい世代です。
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お子さんが独立し、教育費から解放される時期。老後に備えて守るべきものは守り、増やすところは増やし、メリハリのある家計管理ができるようにしたい世代です。
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データで見ると、60代は順調に資産が伸びている結果になりましたが、一方で個人差があります。状況によっては、仕事を継続するなどして収入を得て、資産を作っていく必要があるでしょう。お金だけではなく体の健康もしっかりといたわりたい世代です。