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お金

貯蓄額の年代別平均を確認! 資産を作るために今すぐできる5つの方法

公開日:  /  更新日:

著者:橋浦 多美

今すぐできる「貯め体質」改善! 資産を作るためにできる5つのこと

 では、貯蓄をして資産形成をするためにはどうすればいいのでしょうか。今すぐできること5つをご紹介します。

1. 家計簿をつける
 家計のお役立ちツールといえば、なんといっても家計簿です。昔ながらの手書きなら細かいことがメモできたり、日々の暮らしのひと言日記などが添えられたりと、味がありますね。また最近は、家計簿アプリの進化にも目覚ましいものがあります。レシートの写真を撮るだけのタイプや、入力するだけで収支を把握してくれるタイプなど便利なものがたくさんあるので、自分に合ったものを“継続すること”がポイント。家計を“見える化”しましょう。

2. 貯め専用口座を作る
 家計簿でお金の収支を把握できたら、ぜひ「貯め専用口座」を作ってください。大事なポイントは、自分の手元にお金が来る前に、ほかへ移動させることです。手元に来てから「貯蓄しよう~」と思っていると、使ってしまうのが目に見えています。でも、使わないうちに移動させることができれば、知らず知らずのうちに貯まっていくもの。また、すぐに手をつけられない状態にするというのもポイントです。貯める仕組みとしては以下があります。

・会社員で財形貯蓄制度がある方は、財形を利用
・定期預金で自動的に引き落とし
・定額自動送金制度で決まった日に給料の口座から別口座へ移動
・地元を離れて暮らしている場合は、地元銀行の口座も便利

「貯める!」という強い気持ちとともに、解約をしないと下ろせない、解約のためにわざわざ遠くへ足を運ばなければならないといった「枷」をあえて作るなどして、すぐに手をつけられない状況にしておきましょう。毎月手取りの2割を貯められれば、5年でなんと年収分が貯まります。

固定費の見直しと不用品の処分は基本!

3. 固定費を見直し
 手っ取り早く節約をするポイントは、日々の食費や光熱費を節約するよりも「固定費」の見直しです。これだけの物価高が続くと、食費や光熱費を減らそうと考えるのはもはや至難の業。一度節約をするとずっと続く固定費の方が効果大です。見直せる可能性が高い固定費には以下があります。

・携帯電話のプラン
・保険
・家賃や車
・サブスク代

 月に500円でも1000円でも固定費が削減できれば節約が継続できるので、長期で見るととってもお得! ぜひ見直してみましょう。

4. 不要な物を売る
 物があふれる時代です。いつか使うと思っていても意外に使わない物など、家の中に眠っている不用品を早めに売ってしまいましょう。流行りのフリマアプリでは「こんなの売れる?」と思うようなものも出品されています。

 開けたけれど使わなかったものは処分する、ひとつ買ったらひとつ捨てるといった仕組みを作ると、物を増やさずに家の中を広く使えます。また、最近は貴金属価格が高騰。家の中に眠っているゴールドのアクセサリーなどは良い価格がつきそうです。

貯めるだけではなく投資も視野に

5. 資産形成のための投資をする
 資産形成をするためには、まとまった資金が必要です。預貯金である程度の額を貯められたら、ずっとそのままにしておかずに、資産形成に向けて一歩を踏み出しましょう。また金利が低い状況が続いていますので、預貯金だけでまとまった金額にするにしてもかなりの年月が必要です。リターンとリスクはセットではありますが、今は政府主導で税制優遇も行われています。その主な種類は以下です。この3つはぜひ検討してみましょう。

・つみたてNISA:投資信託に毎月コツコツ積み立てで投資をすることで資産を形成
・NISA:自分のタイミングで投資できる
・iDeCo:将来に備える私的年金制度

 私たちのお金に関する環境は良い状況ばかりではなく、自分の資産は自分でしっかりと作っていく時代になりました。2023年はお金と上手に付き合えるように、ぜひ整えていきましょう!

(橋浦 多美)

橋浦 多美(はしうら・たみ)

1973年11月3日、宮城県仙台市生まれ。フリーアナウンサー、ファイナンシャルプランナー。会社員からフリーランスに転身した時にお金の大切さを知り、勉強を始める。現在はファイナンシャルプランナーや宅建士、証券外務員などの資格を取得し、「しゃべれるファイナンシャルプランナー」として、セミナーやラジオにも出演。家計のモットーは「見栄は張らずに、財布が張る家計」。プライベートでは双子男児の母として、出費が一気に2倍になる教育費と格闘中。著書に「四畳半経済のススメ~コンパクトな家計を実現する87のコツ~」(ゴマブックス刊)などがある。