保護当時は今よりも二回りほど小さかった優くん

　あまりの吹雪にびっくりしてしまった優くん。飼い主さんとの出会いは、地元のボランティア団体を通じてでした。保護されたのは2014年12月頃だそうです。

「山で放浪していたところを保健所の方が捕獲し、飼い主も見つからなかったので殺処分の対象になったのですが、ボランティア団体の方が引き取ってくださいました。当時の体重は12キロで今よりも二回りほど小さく、近づくとピャーッと逃げてしまうほど怖がりだったそうです。2歳の成犬だと聞いていましたが、まだ子いぬだったのかもしれません」

　そして飼い主さんは、ボランティア団体のウェブサイトで里親募集を見つけて、連絡を取りました。

「2015年1月に、預かりボランティアさんのお宅で初めて優と会いました。それから自宅の環境を確認したり注意事項を教えていただいたりして、2月3日にトライアルの形で初めて家に来てくれました。相性が良くなければ返すなどの選択肢は考えていなかったので、その日からずっと家族として暮らしています」

　壮絶な時期を乗り越え、現在は飼い主さんと穏やかな暮らしを満喫している優くん。大好きなお散歩をいつでも楽しめるよう、安定したお天気が続くことを願うばかりです。

○取材協力：ゆう（@nkuy_s2）さん

（Hint-Pot編集部）