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寒い季節も華やかに フラワーコーディネーターが選ぶ枝もの3選

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:のなか りえこ

コーディネーターおすすめの枝もの3種

 早春を楽しむ枝ものの代表といえば梅ですが、それ以外のおすすめの3種類を紹介します。

ハクモクレン。つぼみは毛で覆われた鱗片葉に包まれている(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ハクモクレン。つぼみは毛で覆われた鱗片葉に包まれている(写真はイメージ)【写真:写真AC】

○ハクモクレン(白木蓮)
 別名「ハクレン」といい、中国原産の植物です。つぼみは毛で覆われた鱗片葉(りんぺんよう)に包まれ、鱗片葉は開花時に落下します。白い花が上を向いてカップ状に咲き、甘い香りが特徴。庭木や街路樹として見かけることも多いでしょう。

 そもそも、モクレンの名の由来は、花がハス(蓮)の花に似ていていることから「樹木のハス」ということで「モクレン(木蓮)」となったといわれています。ちなみに、モクレンの花は赤紫です。

流れるようなラインを描く枝に咲くコデマリの花(写真はイメージ)【写真:写真AC】
流れるようなラインを描く枝に咲くコデマリの花(写真はイメージ)【写真:写真AC】

○コデマリ(小手毬)
 中国原産バラ科の植物。日本に伝わった時期は不明ですが、江戸時代にはすでに親しまれていたそうです。まっすぐ伸びるのではなく、流れるようなラインを描く枝にボール状の白い小花を付けていきます。咲き終わるとパラパラと花びらがたくさん散るので留意してください。

 飾る前に、枝の根元へハサミを入れて割るのに加え金槌や木槌で叩いて繊維を細かくすると、水が揚がりやすくなり長持ちします。葉がたくさん付いていると水が下がりやすいので、手入れをして整えると良いでしょう。選ぶときは枝ぶりがきれいなものを。

ひな祭りでも飾る桃の花(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ひな祭りでも飾る桃の花(写真はイメージ)【写真:写真AC】

○桃
 本来の開花時期は3月中旬以降ですが、店頭で見かける花付きの枝の最盛期は2月中旬から3月初旬です。ひな祭りで飾る花として知られています。現代では3月3日ですが、旧暦では現在の4月初旬頃に行われました。桃は「魔除け」や「長寿」をもたらす神聖な花とされ、縁起の良い花でもあるため、女の子の健やかな成長を願い飾られるようになったといわれています。

 つぼみが繊細で落ちやすく、また乾燥を嫌うので、取り扱いには注意が必要です。ぷっくりと膨らんだつぼみのものを選びましょう。

(Hint-Pot編集部)

のなか りえこ

フラワー&グリーンコーディネーター。インテリア商材を扱う仕事から花の世界へ。現在はフリーで活動中。花と植物に関する提案・制作(装花・装飾・植栽など)を中心に行う。
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