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距離感がおかしい義妹 新婚の女性が結婚半年で離婚を決意した理由とは
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教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ
結婚をすると、義理の家族との付き合いが始まります。義理の家族との価値観の違いや距離感に悩んでしまうという人も少なくないそう。結婚後、義妹との関係に疲れてしまい離婚を選択したという女性にお話を伺いました。夫婦カウンセラーの原嶋めぐみさんからのアドバイスとともにお届けします。
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恋人のときは優しかった夫 25歳で婚約することに
東京都在住の星野聖子さん(仮名・29歳)。新型コロナウイルスが感染拡大する直前に5歳年上の夫と結婚。しかし、わずか1年で離婚に至ったといいます。以下は聖子さんのお話です。
夫と出会ったのは社会人2年目のこと。社内サークルの夏季合宿に参加した際、地方支店で働く夫から猛烈なアプローチを受け、周囲の評判が良かったこともあり、交際を始めました。
当時、夫は千葉県にある実家に、私は東京都下で一人で暮らしていました。夫は週末になると車を走らせて東京まで来てくれるし、とても優しい恋人でした。交際は順調に続き、私が25歳のクリスマスイブにプロポーズをされて結婚することになりました。
私は結婚式にあまり憧れがなかったのでフォトウェディングで済ませて、その分、新婚旅行に費用を回そうと話していたんです。夫も最初はそれで納得していました。ところが、2週間もしないうちに「やっぱり式は挙げた方がいいと思う」と言い出したんです。理由は、義妹が私たちの結婚式に出席したいと言い出したこと。義母もそれに乗っかって少人数の式でいいから挙げてほしいと言ってきたのです。
そこで予定を変更して、都内で挙式と、親族やわずかな友人30人ほどのレストランウェディングを行うことに。フォトウェディングよりも費用はかかりましたが、親族への挨拶まわりを一気にやると思えば……とそのときは納得したんです。
式の当日、義妹は光の加減によっては白と見紛う、とても淡いピンク色の華やかなAラインドレスを着てきました。私は小さなレストランだったので動きやすいよう、シンプルなマーメイドラインのドレスを選んでいたので、義妹のほうが目立っていたと思います。夫や義母は、そんな義妹を見てニコニコしていました。
義妹からの過干渉にギブアップ
新婚生活は、夫の会社や実家に近い千葉県内でアパートを借りてスタートしました。すると、義妹が2日と空けずに家に来るように。まるで我が家のように振る舞い、当たり前のように食事をして泊まっていく義妹を見てさすがに耐えられず、夫には何度も何度もかけ合いました。しかし夫は「ごめん」を繰り返すだけ。「俺が結婚して家を出たから寂しいんだよ」「飽きれば来なくなるよ」と、私にばかり暗に我慢するように言い、義妹には一切注意してくれませんでした。
離婚を決意したのは、結婚から半年ほど経った頃でした。実家の母が私宛に和牛肉を送ってくれたので、週末に夫とすき焼きをする約束をしていたんです。そして約束の土曜日、私は仕事の都合で午前中だけ出勤しました。仕事を終えて家に戻ると、義妹が出迎えてくれてすごく嫌な予感がしたんです。
おそるおそるリビングに行くと、そこにはすき焼きの鍋と申し訳程度に残った野菜類が。夫は悪びれもせず、「お腹が空いて我慢できなかったし、妹がちょうど来たから先に始めちゃった」と言いました。そして、冷蔵庫から出してきたのは、近所のスーパーマーケットで買った安い牛肉。私の母から送られてきた肉は、2人ですべて食べてしまったんです。その瞬間、「あ、もうダメだ」と悟りました。
その後すぐに別居し、弁護士に依頼して、夫とは顔を合わせることなく、半年ほどかけて離婚。夫は理由に心当たりがなかったようで、別れるまでにずいぶんとごねられましたね。