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漫画

悪質いじめは学校から警察へ通報 わかりやすい事例イラストに大反響「なぜ今まで具体的にしなかった」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

描いたきっかけや思いを作者に聞いた

Q. 今回、イラストを描こうと思ったきっかけは?
「私は普段、痴漢抑止活動センターという団体でボランティアスタッフをしています。そこで、センターの代表が新聞記事を見つけてきたんです。『これはぜひ広めたい。イラストを付けて描いてよ』と言われ、作りました。新聞には19の例のうち数個しか載っていなかったので、センターの代表がわざわざ文科省に問い合わせて文書を見つけてきてくれました。調べてみたら、私自身も知らなかったことが多かったので『描くしかない』と感じました」

Q. 今後、教育現場がどのように変わっていくことを期待しますか?
「『このくらい』と軽く見られたり、『学校の汚点』として隠蔽されたり……。現場の担当者しだいで対応が変わっていたのだと思うので、一律のルールができれば、せめて“学校ガチャ”はマシになるのかなと期待しています。学校側が厳しく指導したくても、加害者とその保護者が犯行を認めないというケースも当然あるでしょうし、警察という第三者が間に入ることをルール化することで、声の大きい人が勝つような理不尽が減ったらいいなと思っています。教育委員会はこれから各学校に方針を伝えたりするのでしょうし、いい方向へ進むように見守りたいです」

Q. 心に残った読者の感想や、感想を読んで気がついたことはありますか?
「いじめに遭ったことがある方の悲痛なコメントに心が痛みました。『学校が通報するわけない』といった諦めにも似た意見をたくさん拝見したので、学校の対応が変わっていってほしいですし、対応できるだけの先生の余裕も同時に実現してほしいです」

「いじめ防止対策推進法」は、学校や地域のいじめの問題への対応が計画的、組織的に実行されるよう、わかりやすく示されたものです。学校がいじめの通報窓口となるため、市民に対しては「いじめかなと思ったら学校に連絡するなどの対応」をお願いしています。

(Hint-Pot編集部)