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先生が旅先から授業も コロナ禍のアメリカ中学校生活 その大らかさに日本人女性が気付いたこと
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米ロサンゼルスの片田舎で夫と娘3人、鶏、豚、犬たちとともに、自然に囲まれた生活を送る小田島勢子さん。発酵食品作りの講師をはじめ、創作料理のケータリング、プロアスリートの身体作りのアドバイザーなど多分野で活躍しています。今回は、9月から新中学1年生となった長女について綴ります。オンライン授業を傍らから見守り、気付いたこととは?
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コロナ禍と山火事が重なって… 外出制限の続くカリフォルニア
秋も深まる10月――大きな変化を世界中が感じた2020年、早いもので今年も残すところ後数か月となりました。ここカリフォルニアでは、新型コロナと過去最大級の山火事が重なり、外出制限とマスクの着用が続いています。
アメリカではこれから、ハロウィンから始まり11月の感謝祭(サンクスギビング)、12月のクリスマスとホリデーが続きますが、皆さん今年の年末はどのように過ごされますか?
コロナ禍でのアメリカのホリデーについては、次回お話ししたいと思っています。今回は前回に引き続き、我が家のオンラインでのホームスクーリングの様子をお伝えしましょう。
長女が秋から中学生に 日米で異なる授業方法
未だに感染者数が多いロサンゼルス郡では、郡のすべての公立の学校で3月から始まったオンライン授業が引き続き行われています。
今年、小学校最後の年となる5年生だった長女(注:アメリカでは学区によって卒業の年がそれぞれ異なります)。9月から新年度が始まるため、本来なら卒業式は初夏に行われるはずでしたが、今年は感染拡大の影響で行えませんでした。
とはいえ、長女は先月から無事に新中学1年生となり、オンライン授業が始まりました。クラス単位で行われていた小学校の授業とは違い、個別の時間割が組まれ、科目によって先生が異なります。そのため、豊富な選択科目から好きな科目を希望することができるのです。
ところが、初めはログインする場所を間違えてしまったり、学校側からの連絡ミスが多かったりと、穏やかなスクールライフを送ることができるようになるまでには時間がかかりました。先生方も新たなカリキュラムと生徒への対応に大変であることが容易に想像できます。
私自身は大人になるまで日本で暮らしていたため、アメリカの中学校は親子ともども初めての体験。そんなアメリカの中学校の様子を、いくつかご紹介したいと思います(注:学校ごとに方針や授業内容は異なります)。