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アメリカのバレンタイン事情 親戚から夫婦間まであらゆる人に愛を表現する日 LA在住日本人女性が綴る

著者:小田島 勢子

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バレンタイン用に、ビーツで作ったべったら漬けをバラのように重ねて【写真:小田島勢子】
バレンタイン用に、ビーツで作ったべったら漬けをバラのように重ねて【写真:小田島勢子】

 ロサンゼルスの片田舎で夫と娘3人、鶏、豚、犬たちと共に自然に囲まれた生活を送るナチュラリストの小田島勢子さん。異国の地で食や環境の大切さを感じ、「育て、共に生活する」そして「造る」ことを暮らしのスタンスに、野菜やハーブを育てたり、みそや酢などの調味料を手作りするなど、スローライフを楽しんでいます。今回は、アメリカの「バレンタインデー」について。同じ名前の行事が日本にもありながら、最初はカルチャーショックを受けるほど、その内容には大きな違いがあったそう。

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年末年始のホリデーモードが過ぎると街は「バレンタインデー」一色に

 世界中が愛に包まれる2月14日。

 日本は、今年は暖冬と聞きますが、1年で1番寒いとされるこの時期。今日も日中半そでのロサンゼルスより、遅ればせながら新年のご挨拶を申し上げます。2020年新たな年を迎え、ここアメリカも日常の生活がスタートしました。

 旦那氏の仕事、子どもたちの学校が始まり、休みモードだった身体がようやく、毎日のお弁当と送り迎えで日常モードへ切り替わった今日この頃。昨日立ち寄った日用雑貨屋さんで、もうすぐバレンタインデーだという事に気がつきました。

日用雑貨屋さんの様子。バレンタインデーに送るお菓子などが並ぶ【写真:小田島勢子】
日用雑貨屋さんの様子。バレンタインデーに送るお菓子などが並ぶ【写真:小田島勢子】

 足を踏み入れたらそこは赤とピンクのハートいっぱいの世界。今回はアメリカのバレンタインデーの様子をお伝えしたいと思います。

アメリカと日本 それぞれの国で独自の発展

 とその前に、皆さんはバレンタインデーがなぜ2月14日か、そしてなぜ愛を語り合う日となったか、そもそもなぜ「バレンタイン」という名の日なのか、ご存じですか?

 バレンタインデーの由来は諸説ありますが、時は中世のローマ時代にさかのぼります。当時の皇帝が家族への愛は戦う力を弱くするという考えだったため、ローマの兵士は結婚を禁止されていたそうです。そこに出てくるのがキリスト教の司祭であるバレンタインさん。愛は尊いとし、皇帝に抵抗したため、2月14日に処刑されてしまったそうです。彼の勇気を称え、後にこの日が「バレンタインデー」となったと言われています。

 この習慣が戦後の日本にアメリカより伝えられ、そこから日本独自の発展を遂げ現在の形になったようです。最近では「自分へのご褒美」として、バレンタインにチョコレートを楽しむ人もいると聞きますが、日本では、バレンタインデーは女性が男性に「告白」をしたり、チョコレートを渡したりするのが一般的ではないでしょうか?

 私のバレンタインの思い出は、小学校の時、好きだった男の子にチョコレートを渡したことです。いぶした金色の小さな箱に赤いリボン。今でも自分のお小遣いを握りしめてデパートにチョコレートを買いに行った事は忘れません。肝心のホワイトデー、相手の男の子は、私がチョコを渡したことすら覚えていなかったというオチですが、これも素敵な思い出のひとつです。

 ホワイトデーのお話のついでに、アメリカには3月14日のホワイトデーは存在しません。日本のバレンタインデーもホワイトデーも、国独自の愛のイベントとして進化したことを、母国を離れて初めて知りました。