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“絶対女王”に聞く 39歳、ビキニフィットネス安井友梨の「今を生きる」原動力とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「自己表現できる時代になってくるといいな」と考える安井友梨さん【写真:松橋晶子】
「自己表現できる時代になってくるといいな」と考える安井友梨さん【写真:松橋晶子】

 鍛えられた肉体美とウォーキングやポージングの美しさを競うビキニフィットネス競技で、世界を相手に戦い続ける安井友梨さん。全日本選手権で前人未到の7連覇中の“絶対女王”が心がけていることは、「今日の生き方が未来を変える」ということでした。3月8日は女性の生き方を考える「国際女性デー」。それにちなみ、「Hint-Pot」編集部から安井さんのインタビューをお届けします。後編は、安井さんが考える「今を生きること」についてです。

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肉体改造だけではなかった トレーニングで得たこと

 安井さんがビキニフィットネス競技を始めたのは30歳になってから。わずか10か月で国内の大会「オールジャパン・ビキニフィットネス選手権」で優勝し、その後35歳でアジアチャンピオンになりました。昨年10月には、韓国で開催された「IFBB世界フィットネス選手権」に日本代表として年齢別に参加。世界の舞台で2年連続の世界2位に輝きました。39歳になった今、ビキニフィットネスと出合ってからの自身の変化を次のように話します。

「私がビキニフィットネスに教えてもらったのは、『今日の生き方が未来を変える』ということです。今日という日は二度と来ないですし、2023年も二度と来ません。取り戻すことはできないですし、やり直すこともできません。ということは、今日という日を一生懸命に生きた人にしか、最高の明日はやってこないんです」

 ビキニフィットネス競技で“絶対女王”の名を持つ安井さんですが、競技を始める前までは「考えて、考えて、石橋を叩いて渡らないタイプの人間だった」と振り返ります。とくに20代の頃は、なんでも他人と比較して自信をなくし、結局動けなかったのだそう。30歳になってトレーニングを始めると、体が変わっていくことと比例して「今を生きる」ことについての考え方も変わったそうです。

「トレーニングは人と比べるものではなく、基本的に自分との闘い。昨日できなかったことが今日できるようになるのは、自分自身がやったか、やらないかにかかっていると思います。前に進むことを諦めずに挑戦していけば、できないと思っていたことも少しずつできるようになるはずです。だから、何もやらないのが人生で一番もったいないと思うようになりました」

 時間は有限。「世界一になる」と目標を設定したら、それに向けて毎日、小さなゴールテープを切っていく。未来を変えるために今を生きる――。すると、やってみたいと思ったことはすべてやってみるようになったといいます。

「時間は待ってくれません。考えて『どうしようかな』『できるかどうかわからない』じゃなくて、見切り発車でいいので、興味のあることはどんどんやってみる。それを続けていくことで、夢はいつか絶対に叶うと思うんです。一日一日をやり残しなく生きる。できる、できないじゃなく、やるか、やらないかです」

 あらゆるチャレンジは、必ず自身の成長につながる。安井さんはそう信じて、体操教室やモンゴルの柔軟教室、ポールダンス、社交ダンスなど、ビキニフィットネスの競技に役立つかもしれないと思えることはなんでもチャレンジしてきました。実際に、点と点がのちに線でつながったときがあったそうで、「無駄になることなんてひとつもなかった」と口にします。