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「全然良くないね」 正体不明の悪魔に恐怖 クリエイターの苦悩を描く漫画に共感殺到
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企画やコンセプトに基づいて広告物のコピー(文言)を考案するコピーライター。クライアントの意向や商品の特徴もとらえながらアイデアを出すことが求められる、クリエイティブな仕事のひとつです。今回ご紹介するのは、新人コピーライターのお悩みを描いた漫画。その原因はなんと“ダメ出しの悪魔”? ツイッター上で約5万件の“いいね”を集めた作品について、作者のうえはらけいた(@ueharakeita)さんに詳しいお話を伺いました。
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山のように出ていたはずのコピー案 書き始めると書けない…その理由とは?
広告代理店のコピーライターや広告デザイナーなどを経て、29歳で漫画家に転身したうえはらさん。幼なじみの2人が紆余曲折を経験しながらつきあうまでを描いた「コロナ収束したら付き合うふたり」シリーズはSNS上などで話題になり、書籍化もされました。
今回反響を呼んだ作品は、うえはらさん自身がコピーライターだったときの実体験をベースにした人気シリーズ「ゾワワの神様」の一作。「新人コピーライターがとりつかれがちな、ある『悪魔』の話」と題し、2編にわたって投稿されたものです。
ある日、新人コピーライターのうえはらさんこと「僕」はCMのキャッチコピー案についてクライアントと打ち合わせをします。徹夜して取り組みましたが、提案できたのはたったの2つだけ。その様子を隣で見ていた先輩が「前は山のように案数持ってきてたのに」と声をかけてきました。
「僕」は「書き始めても途中で書けなくなる」と先輩に悩みを打ち明けます。すると先輩は、「僕」の中にいる“ダメ出しの悪魔”の存在を指摘。アイデアを書き始めると、どこからともなく「ありがちなアイデアじゃん」「全然良くないね」などと、頭の中で聞こえる「声」が悪魔の正体だといいます。その結果、どれだけ書いてもつまらないアイデアに見えて、何も生み出せない状態に。先輩から、今の「僕」は「ダメ出しの悪魔にとりつかれている」と分析されます。
「僕」が対抗策を問うと、先輩から「一度考えた始めたものを何がなんでも完成させること」とアドバイスを受けます。しかし、同時にこの“悪魔”について衝撃的な事実も聞かされることに。自問自答しながら、最後に「僕」はある決意を固めました。
漫画は大きな反響を呼び、合計で5万件近い“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「か、かっこいい! そしてめっちゃわかる! やる気が出てきました」「クリエイターに限らずある」「ちょうど“悪魔”に叩きのめされている最中です」「対抗できる力をつけていきたいです」など、多くの人から共感の声が殺到しました。