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サバは皮にも栄養たっぷり 缶詰は汁ごと使ってOK? 知っておきたい豆知識を聞いた
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教えてくれた人:和漢 歩実
サバの上手な食べ方
○定番のサバのみそ煮
サバといえば、みそ煮がポピュラーです。みその原料である大豆はたんぱく質が主成分。悪玉コレステロール値の上昇を抑制し、動脈硬化予防などに期待できるレシチンやサポニンのほか、骨粗しょう症予防、更年期障害や前立腺がん予防効果があるとされるイソフラボンなどの有効成分も。野菜や海藻を使った副菜を用意すると、バランスの良い食事になります。
○サバの皮に栄養あり
サバの皮にはビタミンB2が豊富に含まれています。脂質をエネルギーに変える際に必要な栄養素です。また、ビタミンB2はホルモンや細胞膜などを作る脂質の働きを助けるので、健康維持に欠かせません。とくに多く含まれるのは、サバの背の中央から尾にかけての皮なので、皮ごと食べると良いでしょう。
○サバ缶は汁ごと使う
人気のサバ缶は、汁ごと使うのがおすすめ。汁に水溶性の栄養素が溶け出しているため、スープなどの汁物や炊き込みごはんなどの料理に使用するとおいしくいただけます。缶詰は骨ごと食べられるので、カルシウム補給にもぴったりです。
(Hint-Pot編集部)
和漢 歩実(わかん・ゆみ)
栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾