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漫画

電車で座席を譲った女性 お礼に返した言葉に心残り 関西人の“呪縛”描く漫画に反響

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン【画像提供:イゴカオリ(kaori.k_15)さん】
漫画のワンシーン【画像提供:イゴカオリ(kaori.k_15)さん】

 電車で座っているとき、自分の両サイドが空いていて、そこに2人組の乗客が別々に座る姿を見かけると、なんとなく申し訳ない気持ちになるかもしれません。隣同士に座れるように席の交換を提案し、お礼を言われてほっこりすることも。しかし、お礼の言葉になんと返したら“笑い”を生み出せたか、人によっては迷うこともあるようで……? そんな状況のエピソードを綴った漫画が、インスタグラム上で話題になっています。作者で漫画家のイゴカオリ(kaori.k_15)さんに詳しいお話を伺いました。

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電車内での席交換 思わぬお礼の言葉にほっこりするも…

 作者のイゴさんは関西出身。就職を機に上京し、この春で丸8年になります。いくつか職場を変えつつ、現在は日常の出来事を独自の視点で描くエッセイ漫画家として活躍中です。現代の子どもの実態に即した性の知識を漫画で伝える書籍「10代のための性の世界の歩き方」(時事通信出版局発行)では、漫画を担当。3月下旬に発売予定だそうです。

 そんなイゴさんがインスタグラムに投稿した漫画が、1.9万件もの“いいね”を集め話題になっています。「自分めっちゃ関西人やなと思った瞬間」と題した漫画は、イゴさん自身が都内の電車で実際に体験したエピソードを基に描かれたものです。

 ある日、電車に乗っていたイゴさん。たまたま座った席の両サイドが空いたところで老夫婦が乗車してきます。座席を詰めようとしましたが、近くの座席に並んで座れるスペースがあり、夫婦はそこへ移動しようとしていました。しかし、なぜかイゴさんを挟んでそれぞれ座ったのです。

「待て待て。これでは求め合う2人を隔てる障壁やん私」

 夫婦を別々に座らせてしまう“障壁ポジション”に耐えられなくなったイゴさんは、席の交換を女性に申し出ます。「ありがとうございます!」と女性は心から喜び、イゴさんと席を交換して男性と並び着席。すると女性の後ろから男性がさわやかに身を乗り出し、「神のご加護を」とお礼の言葉を伝えました。

 男性からの言葉が「なかなか日常会話で本気モードで言われることがない」もので、その気持ちにほっこりしたイゴさん。その場では「ありがとうございます」と返しましたが、心残りがあったといいます。

 それは「おもろい返しが浮かばんかった」こと。なんと返せばあの場で笑いを生むことができたのか――。関西人全員がそうとは限りませんが、関西人としての“呪縛”により雑念だらけの帰路になってしまったのでした。