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人気コースは“キャラ弁” 外国人に教える日本の料理教室 副業から本業にした理由
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14年越しのニュージーランド移住の夢が実現 次に叶えたい未来の目標は
「実は、やっと就労ビザが下りまして、今夏にニュージーランドへ移住することが決まったんです」
昨年の10月、コロナ禍で止まっていた起業家ビザがついに承認されたそうで、「めちゃくちゃ素晴らしい場所で、目の前が海なんですよ」とすでに移住先に物件も購入済み。当初は不安が大きかったといいますが、今はもうワクワクしかないと笑顔を見せます。
「“禅”と“ジャパニーズマインドフルネス”をテーマにしたサロンをオープンします。料理教室がもちろんメインなんですけど、日本の家庭料理を通して、心が癒やされていくような“マインドフルネス”のコンセプトに合うものならなんでも入れていこうと思っています。なので、今はそれらを提供する場作りとブランディングと、物販の準備をしている最中です。いつか、ニュージーランドで『日本の癒やしと言ったらこの空間だよね!』と言われるようになるのが夢です」
9年前に「わしょクック」を立ち上げたときと、ニュージーランド移住を目前に控えた今。富永さんに訪れた2度の転機の違いは、「家族の人生をかけている点」だと語ります。
「前回は、会社を辞めるぐらいでリスクはなかったです。でも、今回のニュージーランド移住は私だけでなく、家族の人生もかけていますから重みが全然違います」
夢の実現まで、あと一歩。富永さんは「夢は語ることが大事」だと言います。
「ざっくりした夢でもいいんです。でも、それを語ることで、いい人脈につなげてくれることもある。なので、自分の思いや夢をきちんと言葉にすることは大事なんだなって思っています。“言霊”っていうじゃないですか!」
人生は一度きり。動かなければ、実現することもありません。富永さんは次の夢に向けて、これからも歩みを続けていきます。
神奈川県生まれ。大学在学中に薬剤師の国家試験に合格。卒業後は、化粧品会社や製薬会社に勤務。マーケティングをはじめ、商品開発、ブランディング、組織開発、新規事業の立ち上げなどに従事。会社員の傍ら、2014年に外国人向け料理教室「わしょクック」を始め、両立していたが、2年後に「わしょクック」に専念すべく会社を退職。2017年には業務拡大を視野に入れ、一般社団法人外国人向け料理教室協会を設立。講師の育成を行うとともに、「わしょクック」のフランチャイズ展開を行っている。今夏、念願叶ってニュージーランドへ移住予定。
(Hint-Pot編集部・出口 夏奈子)