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春に始めるガーデニングの超入門 後編 センス良い寄せ植えや育て方のコツ
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教えてくれた人:のなか りえこ
春は1年のうちで最も多くの花が咲く季節。植物にとっても過ごしやすい気候になるため、ガーデニングを始めるのにぴったりです。しかし、いざ始めようと思うと、植え方や置き場所など迷うことだらけ。そこで初心者でも簡単に始められるポイントを、フラワー&グリーンコーディネーターののなかりえこさんに伺いました。後編は、センスの良い寄せ植えのコツや組み合わせ、初心者が迷いやすい育て方のポイントについてです。
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寄せ植えとは 美しく見せる3つのコツ
ガーデニングの魅力といえば、自分が手入れした植物の美しい姿を身近に見られること、または育っていく変化を日々楽しめることにあるでしょう。広い庭とは違って、ベランダなどで始めるガーデニングは、スペースが限られています。そこで、たくさんの花を楽しむ方法として、寄せ植えに挑戦してみるのも良いでしょう。
寄せ植えとは、鉢やプランターなどひとつの場所に複数の種類の苗を一緒に植えて楽しむこと。違う種類の草花を植えることで、華やかさや変化が生まれ、その時期ならではの花を楽しめます。
ただし、複数の植物を選ぶので組み合わせなどがわからず、初心者にはハードルが高いと感じるかもしれません。3つのコツを掴めばセンスの良い寄せ植えができます。
○初めての寄せ植え3つのコツ
1. 完成形をイメージする
まず、寄せ植えのデザインを考えます。デザインと言っても大げさに考えず、どんな仕上がりにしたいのかイメージしておくと花選びがしやすくなるでしょう。どのくらいの大きさにするのか、色は同系色でいくのか、種類は花だけにするのか葉物も入れるのか、などです。
2. 性質が似たものを選ぶ
植物の性質が異なるものを一緒に植えると枯れてしまいます。例えば、日光を好むもの、日陰を好むものなどは同じ鉢に植えるのは向きません。ただし一年草と多年草(木本)を一緒に植えることは可能です。一年草をその時季のものに植え替えて、多年草は生かすという楽しみ方もできます。
3. 「主役」を決めて三角形を意識する
寄せ植えをセンス良く見せるポイントとしては、まず中央に置く「主役の植物」を決めたら、ほかの植物で「三角形」を作っていくことを意識すると良いでしょう。高低差をつけて寄せ植えしたい場合は正三角形に、同じくらいの高さでこんもりと茂らせたい場合は逆三角形に。
寄せ植えをする際は、植物同士を密集させすぎないように注意しましょう。蒸れて元気がなくなる原因になります。植え始めは寂しい印象ですが、ある程度、間隔を空けて植えましょう。