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東京大学に1浪で合格 浪人中はどんな毎日を過ごしていた? 集中力が切れたときの対処法も
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東京大学(以下、東大)大学院工学系研究科都市工学専攻の高橋俊哉さんは、私立武蔵高等学校中学校、武蔵高等学校(以下、武蔵高校)を経て2019年、東京大学文科三類に合格。現在は、大学院で学びながら、東京大学運動会ア式蹴球部(体育会サッカー部)のOBコーチとしてチームをサポートしています。文武両道の学生生活を過ごした高橋さんに、東大を目指したきっかけや、長い受験期を乗り越えるための集中力の維持方法、そして進路選びの際の親子関係などを伺いました。
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先輩や同級生に影響を受け高校2年生で東大が目標に
高橋さんは武蔵高校を卒業後、1年間の浪人期間を経て東京大学に入学しました。目指すきっかけは、高校時代に所属していたサッカー部の先輩の存在だったといいます。
「東大を目指し始めたのは高校2年生のとき。サッカー部の2つ上の先輩方は東大に進学した人が多く、そういう姿を近くで見ていた影響が大きかったです。『まずは東大を目指す』という同級生も多くて、僕の場合は東大で何をしたいのかが明確だったわけではないですが、行ってからの選択肢が多いだろうというのも目指した理由のひとつでした」
武蔵高校は毎年多くの東大合格者を輩出している、都内でも屈指の進学校として知られています。そういった環境に身を置いていたからこそ、高橋さんの意識も自然と東大に向かっていったそうです。
干渉はせず、さりげなくサポートしてくれた両親
大学受験は人生における大きな岐路のひとつと言えます。家族とはどのような話し合いがあったのでしょうか。高橋さんによれば、両親に東大を受験すると伝えたところ、その反応はあっさりとしたものだったといいます。
「僕の親は『頑張って』というくらいで、とくにリアクションはなかったと思います。中学受験のときもそうですが、親からああしろ、こうしろと進路について言われた記憶はほとんどないんです。それは僕が変にとがった選択をしていないというのもあったと思います。たとえば、僕が『サッカー選手になりたい』と言ったら止められていたのかもしれないですね」
高橋さんの両親は、進路や普段の学習についてほとんど干渉しなかったそうです。もちろんこれは無関心だったわけではなく、付かず離れずの適度な距離感で見守っていたということ。
「(進路を)自分で選んでいるという感覚を持たせてもらったことには、本当に感謝しています。そして、それは応援してくれているということの裏返しだったと思います。勉強に関してあれこれ言うことはなくても、塾や学校の説明会に行って『あの塾はちょっと殺伐としていたよ』とか、『あの学校は先生の雰囲気が良かったよ』というふうに教えてくれました。今思えば、そういった部分での負担を自然と取り除いてくれていたということですよね。実際に選んだ塾や学校にまったく後悔はありませんし、本当にありがたいことです」