妊婦さんが外出する際に身につけることで、交通機関や飲食店で周りの人が配慮しやすくなるマタニティマーク。日本では多くの妊婦さんに活用されていますが、海外でこうしたマークが普及している国はあまり多くないようです。そんななか、あるフランス人パパがマタニティマークに感動しまさかの行動を取ったというエッセイ漫画が、5.6万件の“いいね”を集めています。作者のikei（ikei0630）さんに詳しいお話を伺いました。

　◇　◇　◇

出かけようとするパパのバックには、存在感を放つマタニティマークが…

　看護師として働きながら、イラストレーターや漫画家のお仕事もしているikeiさん。フランス人の夫ダビドさんと5人の子どもたちとの、国際ステップファミリーの日常を描いたエッセイ漫画がインスタグラム上で大人気です。愛の国フランス出身のダビドさんの超恋愛体質な行動は、たくさんのフォロワーをいつも驚かせています。

　今回話題になった漫画も、そんなダビドさんの家族愛がたっぷり詰まったエピソード。3月1日に誕生したばかりの末っ子、ソアンちゃんの妊娠がわかった頃のお話です。ikeiさんはダビドさんと一緒に、地域の保健センターへ妊娠届を提出しました。母国との違いや子育て支援が少ないことにダビドさんが窓口で駄々をこねる場面もありましたが、手続きは無事終了。その帰り道、母子手帳とともに受け取ったマタニティマークを手にikeiさんが懐かしさに浸っていたところ、ダビドさんはそのマタニティマークに釘付けになります。

　そして翌朝、仕事に出かけるダビドさんをikeiさんが見送ろうとしたところ、驚きの光景が。なんとダビドさんのカバンには、昨日のマタニティマークがついていたのです。

「なんでパパが、マタニティマークを身につけてんのよぉ!?」

　驚くikeiさんに対して、ダビドさんは「ちっ、ちっ、ちっ」と人差し指を左右に動かすと得意げな顔に。そして、「よ～く、見て」とマタニティマークをikeiさんの前に差し出すと、家族愛あふれるダビドさんなりの解釈をikeiさんに伝えるのでした。

　漫画は5.6万件の“いいね”を集めて話題に。リプライ（返信）には「ハッピーな話で涙出ます」「愛にあふれてる……」「パパマークをぜひ作ってほしいところですね」「うらやましくてキュンキュンしました」「ラブリーな解釈でとっても素敵」「私の未使用のマタニティマークお渡ししたいです」など、家族愛あふれるダビドさんの虜になる人が続出しました。