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目からウロコ 幸せ住空間セラピストがすすめる「捨てない片づけ」の極意

公開日:  /  更新日:

著者:倉野 武

「更地」にして景色を変える 5つの極意を紹介

 では、捨てなくていい片づけとは、いったいどういうものなのでしょうか? 古堅さん直伝「部屋を『更地』にして『景色』に変える」片づけの手順とポイントを、5つの極意として紹介します。

1. 部屋のコンセプトを決める
「どんな暮らしがしたいのか」「この部屋で何をしたいのか」というビジョンが重要。リビングで子どもをのびのびさせたいのか、ゆっくりお茶が飲みたいのか、仕事をしたいのか。それによって置く物も変わってくる。そこがぶれている家はだいたい片付いていない。

2. 物を寄せて「更地」にする
 まずは部屋にある物をどこかに寄せ(移し)て、物がない状態「更地」にする。物や収納を一個一個整理する前に、ブルドーザーでやるように「更地」にして、片づけのスタートラインを作る。ロボット掃除機が自由に動けるような状態を目標に。

3. 「景色」を変える
「更地」にして部屋の景色が変われば、人の心が動く。理想の部屋や暮らしへの思い、夢が広がり始める。新しい部屋や家の内覧で、何もない部屋を見たときのワクワク感を思い出してほしい。「空間」が生まれ変わると、必要な物と必要でない物が見えてきて、加速度的に物の仕分けもできる。

4. 仕組みを変えて収納する
 コンセプトに基づいて必要な物を配置する。動線を考えた配置や、使う頻度の高い物は頭から腰までの範囲で手が届きやすい「ゴールデンゾーン」に置くなど、機能的な仕組みを作る。景色を損なわない仕組み作りをして、出し入れしやすいよう収納する。

5. 寄せた物を「埋める」
「更地」にすることで寄せられた物は、使う頻度により「動く物(使う物)」と「動かない物(使わない物)」に分ける。「動く物」は使う場所の近くに収納し、「動かない物」で捨てられない物は収納の奥深くなどの「デッドゾーン」に封印する(「埋める」)。これには、押し入れサイズのフタ付き収納ケースなどが最適。