どうぶつ
生後11か月の元保護ねこ 蛇口から水飲みに初挑戦 不器用な姿に胸キュン
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譲渡会で拗ねたような表情をしていたはちくんにひとめ惚れ
ずっと動物と暮らしたいと思っていた飼い主さん。お迎えするなら保護された子と決めていました。しかし、独身で残業の多い仕事をしていたため、なかなか実現するには至らず。やがて環境が整い、将来のことも見据えたうえでねこのお迎えを決意したそう。
「運動量や経済面、将来介護が必要になったときに私の力でも抱えられる子を考えて、ねこちゃんをお迎えしようと思いました。お迎えするねこちゃんは時間をかけて考えるつもりで、まずは勉強と譲渡会に参加しました」
満を持して、譲渡会に足を運んだ飼い主さん。すると、たくさんのねこちゃんがいるなかで、はちくんが目に留まりました。このとき、ほかの参加者たちは、はちくんに興味を示していない様子だったのだとか。
「はちは状況がわかっているような、少し拗ねた顔に見えました。それが私に刺さり、保護主さんに『この子のお話、聞かせてもらえませんか?』と声をかけました」
思い切って、はちくんの里親として名乗りを上げた飼い主さんですが、譲渡にあたっては不安もあったようです。
「保護団体さんのウェブサイトに『単身の方はお断りすることがあります』と書かれていたこともあり、相手にしてもらえないんじゃないかとすごく緊張していました。ちゃんとした人間アピールをしなければと、名刺や入社時からの源泉徴収票も持参しました。もちろん、お見せする必要はありませんでしたが(笑)」
いくつものステップを乗り越えて、はちくんをお迎えすることができた飼い主さん。そこには、保護主さんからの手厚いサポートがありました。
「保護主さんは本当に温かく優しい方で、勤務時間などいろいろと聞いてくださり、不安いっぱいの私の背中を押してくださいました。保護主さんにはたくさん助けていただいて、とても感謝しています」
トライアル期間中、家族もメロメロに
トライアル期間中、飼い主さんは「正式譲渡が決まるまでは名前で呼ばない」方針だったそうですが、はちくんをひとめ見た飼い主さんのお父さんが「はち」と呼び始めたことがきっかけで、「はち」と名付けられました。
「動物が好きで好きで仕方ない両親は、トライアルが始まってすぐ私のアパートへ遊びにきて『はちー!』と呼びかけ、はちも元気に『ニャー!』と返しました。返事をしてくれることに父はもうメロメロ。何度も何度も名前を繰り返し呼んで、すっかり本人にも『はち』くんで認識されてしまいました」
普段から「少しどんくさい」ところがあるというはちくん。その一挙手一投足が、飼い主さんにとっては愛おしくてたまらないそうです。
「ソファの端で遊んでいるときや、伸びをしているときにバランスを崩して落ちたりします。落ちた後、ごまかすように毛づくろいしたりダッシュしたりするのが人間みたいでかわいいです」
はちくんがちょっぴりおっちょこちょいでいられるのは、そばに優しい飼い主さんがいてくれるからかもしれませんね。またかわいらしい仕草をたくさん見せてね、はちくん!
○取材協力:サトウ 保護猫と暮らす(@sasasattto)さん
(Hint-Pot編集部)