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円安と物価高騰の影響? 日本と米国の日用品 価格とサイズを比較してみた
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スーパーで購入できる日用品は日本とどう違う?
続いて、日用品も見てみましょう。
シャンプーの「パンテーン」は、820ミリリットルのボトルが9.99ドル(約1319円)。日本で販売されているものは400ミリリットルが一般的なボトルサイズなので、食品に続き日用品も全体的に大きめのサイズが多いです。日本での店頭価格は822円(「ライフ」より)のため、日本のほうが高いようです。
柔軟剤の「ダウニー」は1.53リットルで7.39ドル(約975円)。日本の「ライフネットスーパー」だと、同じサイズで1628円でした。「ダウニー」はもともと米国の製品なので、日本で購入するよりも安い印象を受けます。
ちなみに、米国では洗剤類も大きいサイズが多く、日本ではあまり見かけない5リットルを超えるようなジャンボサイズのボトルも、スーパーで普通に販売されています。
貼り薬の「サロンパス」は、4.6センチ×7.2センチの60枚入り(写真左)が12.49ドル(約1649円)、9.2センチ×14.4センチの6枚入り(写真右)が6.29ドル(約830円)です。米国で腰痛や筋肉痛には塗り薬が一般的ですが、日本でもなじみのある「サロンパス」もよく見かけます。
商品比較サイト「価格.com」で確認したところ、日本では4.6×7.2センチの40枚入りが475~772円でした。枚数は違いますが、2~3倍ほどの価格であることがわかります。
「クリネックス」のソフトティッシュは、120組(360枚)入り4箱で8.99ドル(約1187円)。3枚重ねの丈夫なタイプで、1箱あたり約300円です。米国のティッシュは、分厚くてゴワゴワとした肌触りのものが大多数。ソフトな肌触りのものの選択肢は少なく、上記のような割高のものしかありません。
また、紙製品は全体的に高く、トイレットペーパーの12ロールが18ドル(約2376円)、キッチンペーパー6ロール入りが16ドル(約2112円)など、日本での販売価格の何倍にもなっています。
ものによっては日本より安く買えることもありますが、全体的に見ると米国のほうが割高な商品が多いとわかります。
そして、これは米国生活を始める際、最初に驚いたことのひとつです。昨年は急激に円安が進み、秋頃には在米日本人の間で「日本円に換算すると買い物ができなくなる」という声がよく聞かれました。
円安は、一時期よりは少し落ち着いてきていますが、この1年で米国内の物価はさらに上がっているように感じます。ドル円相場も物価も日々変わっているので、今後の経済の動向に注目していきたいですね。
(荒木 優里)
荒木 優里(あらき・ゆり)
米ニューヨーク州在住のフリーアナウンサー。慶應義塾大学を卒業後、KSB瀬戸内海放送、テレビ埼玉で局アナとして勤務し、報道番組のキャスターや情報番組の中継リポーターなどを担当。2022年夏に渡米し、現在は初めて体験する海外生活での奮闘ぶりを日々発信中。