さまざまな分野の世界一を決めるギネス世界記録。丸く膨らませるアフロヘアの大きさも、男女別で世界記録が認定されています。現在、女性部門で世界最大のアフロヘアを持っているのは、米ルイジアナ州に住むエイヴィン・デュガスさん。なんとこれまで自身が持つ記録を2度も更新しており、認定は3度目になるというから驚きです。認定に至るまでの苦悩と成功の物語が米国で話題になっています。

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23歳で自然体な髪を大切にするように

　ギネス世界記録に認定されたデュガスさんのアフロヘアは、高さ約25センチ（9.84インチ）、幅約26センチ（10.24インチ）、周囲約165センチ（5.41フィート）という巨大さです。

　現在、生きている人間の中でもっとも大きなアフロヘアを持つというデュガスさんが認定されるのは、これで自身3度目。初めて認定されたのは2010年、2度目は2021年のことでした。米紙「USAトゥデイ」によると、今では大きなアフロを持つデュガスさんですが、10代の頃はリラクサー（髪の毛のボリュームを抑える薬剤のこと）を使用して、髪の毛をケアしていました。

　しかし、デュガスさんは、1970年代に流行ったアフロヘアをしている母親の写真を見たことがあり、その髪型も好きだったそうです。そして23歳になった年、「私はなぜ永久に髪の毛をまっすぐにするのだろう」と思い、リラクサーの使用をやめることにしました。

超巨大なアフロヘアは日常で困ることも…

　自然な髪の毛に戻したばかりの頃は、地元の人たちからバカにされることも。しかし、自然な髪の毛を求める世論の声が大きくなるにつれ、そのようなことはなくなったといいます。

　現在は定期的に毛先を整え、ホットオイルトリートメントやお手製のバターを使って髪の毛の手入れをしているそうです。ただ、あまり頻繁に手入れをするのが好きではないようで、基本的には髪の毛が伸びるのを待つスタイル。「トップでも、バックでも、サイドでも、私はお団子が大好き」と語っています。

　しかし、大きなアフロヘアには困ることも。デュガスさんの元へ寄ってきて、アフロヘアが本物かどうかを確かめるため髪の毛を引っ張る人も少なくないようです。「髪の毛が評価されるのはうれしいし、家族や友人も気に入ってくれていますが、髪の毛は体の一部。触らないで！」とデュガスさんは語っています。

　また、問題はほかにも。大きなアフロヘアは暑く、視界が遮られてしまうそうです。視野が狭くなるため、近くに木や枝があると髪が引っかかったり、車のドアに引っかかったりしてしまうこともあるのだとか。