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旬のワカメ めかぶや茎ワカメとの違いはある? 部位ごとに異なる栄養価
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教えてくれた人:和漢 歩実
春になって、スーパーマーケットに生ワカメが出回る時期となりました。また、同じような海藻類にめかぶと茎ワカメがありますが、何が違うのでしょうか? 元家庭科教諭で栄養士の和漢歩実さんに伺いました。
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実は同じ? 単なる部位の違い
ワカメはコンブ科の海藻。保存がきく塩蔵や乾燥ワカメが一般的ですが、旬の春は加工されていない生のワカメやめかぶが店頭に出回ります。部位によって呼び名が異なるだけで、めかぶも茎ワカメもすべてワカメです。
一般的に、ワカメと呼ばれている部分はひらひらとした葉の部分。茎ワカメは、ワカメの中心にある茎部分です。そして、めかぶはワカメの根元でひだ状になっている部分。ワカメが収穫される春は、茎ワカメや根元のめかぶも生で店頭に並びます。
生の茎ワカメは、コリコリとした食感が人気です。サラダや和え物に活用するとおいしくいただけます。生育しすぎているものは、食感が硬いことも。佃煮や煮物、きんぴらなどにして食べるとおいしいです。
めかぶは通年、パック入りの加工されたものが売られています。生のめかぶは、さっと湯通しして食べると美味です。ゆでたあとに細かく切ると、粘りが出ます。
ちなみに、もずくは海藻の一種で、ワカメとは異なります。細長くて枝分かれのある、糸状の海藻です。ほかの褐藻類に付着し、「藻づく」と呼ばれたことが名前の由来とされています。