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旬のワカメ めかぶや茎ワカメとの違いはある? 部位ごとに異なる栄養価

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

ワカメ、茎ワカメ、めかぶ 栄養価の違いは?

生めかぶ。さっと湯通しすると緑色に(写真はイメージ)【写真:写真AC】
生めかぶ。さっと湯通しすると緑色に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 同じものといっても、ワカメ、茎ワカメ、めかぶは部位ごとにそれぞれ栄養価の違いがあります。日本食品標準成分表2020年版(八訂)を基に比較してみましょう。

○エネルギー
ワカメ:16キロカロリー
茎ワカメ:18キロカロリー
めかぶ:14キロカロリー

○ヨウ素(甲状腺ホルモンの原料。過剰摂取は甲状腺機能の低下に)
ワカメ:810マイクログラム
茎ワカメ:-(未測定)
めかぶ:390マイクログラム

○ナトリウム(細胞外液量を調節。過剰摂取はむくみや高血圧などの原因に)
ワカメ:530ミリグラム
茎ワカメ:3100ミリグラム
めかぶ:170ミリグラム

○カルシウム(骨や歯の成分。神経の働きに関与)
ワカメ:50ミリグラム
茎ワカメ:86ミリグラム
めかぶ:77ミリグラム

茎ワカメ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
茎ワカメ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

○βカロテン(体内で必要時にビタミンAに変換され、免疫機能の向上に期待。抗酸化作用も)
ワカメ:210マイクログラム
茎ワカメ:56マイクログラム
めかぶ:240マイクログラム

○ビタミンC(抗酸化作用、コラーゲン生成に必須)
ワカメ:0(測定はしていないが、含まれないと推定される)
茎ワカメ:0
めかぶ:2ミリグラム

○食物繊維(腸内環境を整え、生活習慣病予防に)
ワカメ:3.2グラム
茎ワカメ:5.1グラム
めかぶ:3.4グラム

旬は部位ごとの食感も楽しもう

 部位によって含まれる栄養素量の違いはあるものの、ワカメ(めかぶ、茎ワカメを含む)の特徴は、ミネラルやビタミン、食物繊維を主成分とし、エネルギー(カロリー)が低いことです。同様の主成分を持つ野菜に比べるとカルシウムやヨウ素が多く、ビタミンCをほぼ含みません。

 また、ヌルヌル成分でもある水溶性食物繊維、海藻特有のアルギン酸とフコイダンは腸内環境を整えるほか、血糖値やコレステロール値、血圧の上昇を抑える効果が期待されています。

 部位別の顕著な栄養素量の違いは、葉の部分にヨウ素が多く含まれていること。また、茎部分にナトリウムが非常に多く、βカロテンが少ないことです。

 部位による食感の違いを、おいしい今の時期に味わいたいですね。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾