仕事・人生
宝塚の同期は「人に見せたくないところを一番見せている人」 87期のふたりが語った絆
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インタビュアー:竹山 マユミ
100年以上の伝統を誇る宝塚歌劇団を語るうえで欠かせないのが、同期の絆。OGたちの視点からクローズアップする「Spirit of タカラヅカ」は今回、同期の絆を今も大事にする元雪組娘役の晴華(はるか)みどりさんと、元月組男役の綾月(あやづき)せりさんの「87期コンビ」が登場です。在団時のエピソードや同期に対する思いなど、宝塚をこよなく愛するフリーアナウンサーの竹山マユミさんが伺いました。
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綾月さんを襲った初舞台でのハプニング 晴華さんは驚き「知らなかった」
竹山マユミさん(以下竹山):おふたりが宝塚歌劇団に入団されたのは、今から22年前。そこから長い年月が経っていますが、おふたりは今もなお、本当に仲良しでいらっしゃるようですね。
綾月せりさん(以下綾月):そうですね。でも、現役中は全然しゃべらなかったんですよ。
晴華みどりさん(以下晴華):やはり組が違うと接点はほとんどなかったので。
竹山:同期の方たち全員で同じ舞台に立つことができるのは、初舞台だけですよね。でも、そのときにはラインダンスのお稽古に必死で、緊張の毎日という感じだったのかと想像するのですが。
綾月:昔すぎて忘れちゃったな。
晴華:でも、必死でバタバタしていましたね。とにかくその日をこなすのにもう精一杯。朝起きて、荷物を持って楽屋に入って。毎日たくさんのことを吸収しなきゃいけないし、いろいろなことを反省しなきゃいけないし。
竹山:どんなことを反省するのですか。
晴華:たとえば、初舞台を踏む42人全員が楽屋にいるのに、伝達事項がなぜか一部のゾーンの人だけ伝わっていないとか。それが重要なことだったりしたら、もう大変なことになって(笑)。
綾月:私が大変だったと印象に残っているのは、衣装のことです。私は初舞台中でも食欲旺盛で、すごく食べていたんです(笑)。そのときの衣装がレオタード生地だったんですよ。そんななかで食べすぎちゃったら、フィナーレのパレードで「腰羽根」をつける衣装のときに、ウエストのホックがはずれちゃって……。
晴華:そんなことある!?
綾月:上手(の舞台袖)にいて、もうすぐというときにパンと弾けたんです。どうしよう、今から衣装部に戻る時間はないなと。でも、近くに上級生の早替わり室があって、そこに衣装部さんが何人か待機してらっしゃったので「すみません、ホックがはずれて羽根が留められません」って言って。男役さんのフィナーレをやっているときでした。
晴華:怖いね~、大問題になるよね(笑)。
綾月:誰も来ないうちに直してもらって、なんとか息を吸ったままパレードに出ました。
晴華:そんなことあったの? 知らなかった。それ、知らない人いっぱいいるよね。
綾月:あまり言っていない話ですよ。こっそり起きた事件だったんです。そんな感じですね、初舞台の思い出は。