柔軟性に優れ、体をうまく使ってさまざまな場所に入り込むねこ。体を丸くして、小さな土鍋の中にぎゅっと詰まっているねこの姿は“ねこ鍋”といわれ、SNS上で人気です。ツイッターでは、台所に置かれた鍋の中に入り込んだねこの驚くほど大胆な“ねこ鍋”が公開され、3.6万件もの“いいね”集まっています。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

　◇　◇　◇

元保護ねこのつぶちゃん　おてんばに成長！

　台所のシンクに置いてある大きな鍋の中に、まるででんぐり返しのようにアクロバティックな体勢で入り込んだ1匹のねこ。茶トラの女の子で、2歳の元保護ねこ「つぶ」ちゃんです。

　つぶちゃんは生後1か月の頃、母ねことはぐれてさまよっているところを飼い主さんに保護されました。保護当時は健康状態が良くなかったつぶちゃんですが、飼い主さんからたくさん愛情を注がれ、今では元気いっぱいのおてんばに成長。以前は、大胆な大股開きの寝姿やぷっくり膨らむかわいいヒゲ袋で注目を集めたこともあります。

イメージと違う“ねこ鍋”に爆笑！

　話題になった写真が撮影されたのは、つぶちゃんが生後11か月の頃。つぶちゃんは、鍋の中で足をしまい丸くなるのではなく、くるりと回転しているような体勢で両足を鍋の外に出していました。その姿は、まるで鍋から中身が吹きこぼれているようにも。

　この写真は、昨年に公開されたものの再投稿でした。飼い主さんは「夕食後に鍋を洗い、フタを少しずらした状態で置いていたところ、つぶちゃんが手を突っ込んでいたんです。フタを取ってあげたら、中に入って遊び始めました」と、当時の様子を振り返ります。

　つぶちゃんはこのとき、鍋から出たり入ったりして2～3分ほど遊んでいたそう。飼い主さんが気づいたときには、ユニークな体勢で鍋にすっぽりと収まり、イメージとちょっと違う“ねこ鍋”状態に。

「この状態で10秒ほどフリーズしているのを見て、大笑いしました。おもしろいの言葉しかないです」

　その姿に、飼い主さんが「“ねこ鍋”ってこんなだったっけ???」という言葉を添えてツイッターで公開すると、3.6万件もの“いいね”が。リプライ（返信）には、「体、やわらかすぎーすごーい！」「ここ最近で一番ウケた」「アクロバティックですごくいいと思います」「ねこちゃんの『なにかぁ？』という視線に吹いちゃいました」「特盛の見事な“ねこ鍋”ですね」「ねこは液体だった」「ちょっと違うけど見ていて楽しい」「トラちゃんが沸騰して鍋からあふれてますね」などの声が上がり、たくさんの人の笑いを誘ったようです

あとにも先にもつぶちゃんの“ねこ鍋”は一度きり

　アクロバティックな“ねこ鍋”を披露したつぶちゃんはその後、無事に鍋から脱出。飼い主さんによると、「何事もなかったようにくるりと体勢を整えて、ヒョイッと鍋から出ていった」そうです。

　楽しんでいたように見えたつぶちゃんですが、あまり居心地が良くなかったのか、この日以来、鍋の中に入ることはないそうです。この鍋だけでなく、土鍋を置いたときも興味を示さなかったとか。

“ねこ鍋”は一度きりでしたが、体の柔軟性に優れるつぶちゃんは、ときどき飼い主さんが思わず照れてしまうほどの大胆ポーズを披露して、家族を笑顔にしてくれるそうです。お茶目でかわいいつぶちゃんが、これからどんなポーズを見せてくれるのか楽しみですね。

○取材協力：つぶ（@tsubu_0401）さん

（Hint-Pot編集部）